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助動詞5〜英文法12
have to/must


今回は助動詞の最終回で have to と must についてです。
どちらも「〜しなければならない」という意味です。
have to は一種の助動詞ですし、また must は過去形のような変化を持っていません。
意味的には must は have to よりも強制の意味が強いです。

「must have + 過去分詞」についてもふれています。




  「〜しなければならない」という義務やその人にとって必要なことをあらわします。
そういう意味では must よりもよく使われます。
形は<主語+have (has) to+動詞の原形>になります。
he や she のような三人称単数が主語の場合 have は has に変化します。







have to の例文です。

I have to take an exam.
(試験を受けなければならない)

We have to go out.
(でかけなければならない)

She has to get up early.
(彼女は早くに起きなければならない)

have to の代わりに「have got to」という形を使うこともあります。
形は have to と同じです。
<主語+have got to+動詞の原形>




三人称単数について

今更のようですが人称について少し復習してみます。

一人称 → I や we で自分や自分を含んだ人達です。

二人称 → you で相手のことです。

三人称 → he, she, it などで自分と相手以外を指します。
they もその意味で三人称になりますが「彼ら」というふうに複数ですので「三人称単数」には含まれません。









  have (has) to の過去形です。意味は「〜しなければならなかった」と過去に対しての意味になります。
have (has) の変化は [have (has) - had - had] です。
have と has に関係なく過去形は had に変化します。








had to の例文です。

人称に関係なく全て had to を使います。

I had to do this work at once.
(私はこの仕事をすぐにやらなければならなかった)

He had to help his mother yesterday.
(彼は昨日母親を手伝わなければならなかった)



未来にするには will を have to の前において「will have to」とします。
意味は「〜しなければならないでしょう」となります。
これも人称に関係なく全て「will have to」を使います。
形は<主語+will have to+動詞の原形>です。
×「will has to」)







  have to の否定になります。
意味は「〜しなくてもいい」となります。
全ての場合に have to を使います。
ただし、have to 前には人称と時制に対応した do の否定形がきます。






don't have to の例文です。

You don't have to work very hard.
(そんなに一生懸命働かなくてもいいよ)

She doesn't have to explain this.
(このことを彼女は説明する必要がないよ)

Ann didn't have to study hard.
(アンは一生懸命勉強しなくてもよかった)
[する必要がないという表現で need not の意味です。]


未来形(will have to)の否定形は「will not (won't) have to」になります。
人称に関係なく全て「will not (won't) have to」を使います。
意味は「〜しなくてもいいでしょう」となります。







  have to の疑問形です。「〜しなければなりませんか」という意味になります。
現在のことには Do 〜 ? を使い、過去のことには Did 〜 ? を使います。
Did 〜 ? で聞くと「〜しなければなりませんでしたか」という意味になります。






Do you have to 〜 ? の例文です。

Do I have to work next Sunday ?
(次の日曜日は仕事をしなければなりませんか)

Do we have to get up early tomorrow morning ?
(明日の朝は早くに起きなければなりませんか)

Did they have to wait very long ?
(彼らはそんなに長く待たなければならなかったのですか)






have only to 〜
  「〜しさえすればいい」という意味です。
形は<主語+have only to+動詞の原形>ですが only は have の前にきても構いません。

You have only to stay here.
(ここのいさえすればいい)

You only have to do your best.
(最善を尽くせばいい)







  ここからは must のことについてです。
must も「〜しなければならない」という意味になりますが、have to と違うところ強制の意味が have to よりも強いということです。

また、must には have to のように過去形や未来形がありません
つまり、must はその語形が変化することがないということになります。
must は一般的には現在のことにしか使いません。






must の例文です。

We must wait our turn.
(私たちは順番を待たなければならない)
[turn = 順番]

My car is very dirty.
(私の車がすごくきたない)
I must clean it.
(洗わなければ)



must を否定形にすると「〜してはならない」強い否定をあらわします。
つまり、禁止を意味します。

否定形は must に not をつけて「must not」とします。


You must not smoke here.
(ここでタバコをすってはいけません)

You must not break your promise.
(約束を破ってはならない)
[break one's promise = 人の約束を破る]



must not と don't have to について

must not と don't have to の違いについてです。

must not は「〜してはならない」と禁止をあらわしますが、
don't have to は「〜しなくてもいい」と不必要なことをあらわします。









  上の must の文の作り方と同じ方法で「〜にちがいない」と推測をあらわすことができます。
<主語+must+動詞の原形>(上の must の文の作り方と同じ)

He must be very old.
(彼はとても高齢にちがいない)

You must know it.
(あなたはそれを知っているにちがいない)

You must know it. はの must の使い方から「あなたはそれを知らなければならない」とも取ることができます。
ですが、この場合のような違いはそのときの文脈によって判断するしかありません。








  (過去のことに対して)「〜だったにちがいない」という意味です。
Day10の<may have+過去分詞>よりも強く「そうだったにちがいない」と断定することを意味します。
形は<主語+must have+過去分詞>になります。






<must have+過去分詞>の例文です。

She must have dreamed.
(彼女は夢を見たにちがいない)

They must have been pleased.
(彼らは喜んだことだろう)


この<must have+過去分詞>の文を否定にして表す場合(「〜したはずがない」)は、前回のDay11の<can't have+過去分詞>の形を使います。













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