今日は現在完了の2回目で「経験」と「継続」についてふれていきます。
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現在完了の経験とは「(今までの間に)〜へ行ったことがあります」や「(今までの間に)〜をしたことがあります」などの意味で、現在までの間に何かが起こったことをあらわします。
I have eaten frog twice.(蛙を食べたことが2回あります。)
I have played tennis at the Wimbledon courts only once.
(ウインブルドンで一度だけテニスをしたことがあります。)
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経験をあらわすのに「ever」、「never」「often」、「once」などが使われます。
また、「ever」は「かつて」や「今まで」の意味で主に否定文と疑問文で使います。これは訳しづらい場合もあるので日本語には訳さないこともあります。
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Have you ever been to Italy?
(今までにイタリアに行ったことがありますか。)
Yes, I have been to Italy.(はい、私はイタリアへ行ったことがあります。)
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上の「〜へ行ったことがあります」という経験をあらわす場合は「been」を使いますが、これは「行く」という意味の「go」の過去分詞「gone」を使うと「行ってしまった」という完了や結果の意味になってしまうからです。
けれども「〜へ行って戻ってきた」という意味は完了・結果に近いですが「been」を使います。このように「been」は2つの使い方があります。
I have been to Kyoto.
(私は京都に行ったことがあります。/私は京都に行って来ました。)
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現在完了の経験の疑問文は「Have you ever」に過去分詞を続けて使います。「1」のHave you ever been to Italy?は、この例です。
Have you ever seen Mt. Fuji?
(あなたは今までに富士山を見たことがありますか。)
Yes, I have seen Mt. Fuji.(はい、私は富士山を見たことがあります。)
Have you read this book?(あなたはこの本を読んだことがありますか。)
Yes, I have read it several times.
(はい、私はその本を数回読んだことがあります。)
Have you ever played golf?
(あなたは今までにゴルフをしたことがありますか。)
Yes, I have often played it.(はい、私はよくゴルフをしています。)
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「before」は過去のことを指しますが、意味は単に「前に」というだけで漠然としているので現在完了と一緒に使うことができます。
I have seen you before.(前にあなたに会ったことがあります。)
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現在完了の継続とは、ある過去の時点から継続している状態をあらわします。継続している状態をあらわすので、動詞も継続をあらわすものを使います。その動詞にはたとえば「know」、「have」、「live」、「like」、「keep」などがあります。これらは状態をあらわす動詞です。なぜなら、動作をあらわす動詞を現在完了で使うと完了・結果をあらわすことがあるからです。
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現在完了の継続では期間をあらわすのによく「since」や「for」を使います。
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I have known him since he was a child.
(私は彼を子供の時から知っています。)
I have not seen him since last year.(彼を去年からずっと見ていません。)
She has remained abroad since.(彼女はその後ずっと外国にいます。)
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「since」はある過去の時点の始まり(起点)を指します。接続詞の他に前置詞や副詞としても使います。
上の文尾におかれている「since」は副詞で「since then(その時以来)」という意味です。
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She has been sick in bed for five days.
(彼女は5日間、病気で寝ています。)
I have lived here for three years.(私はここに3年前から住んでいます。)
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「for」は起点ではなく「期間」をあらわします。ただし、前置詞なので期間をあらわす「名詞」を続けます。
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「since」の時間的流れは、たとえばI have smoked since I was a university student.「私は大学生の時からずっとタバコを吸っています。」では次のようになります。
また、「for」の時間的流れは、I have lived here for three years.「私はここに3年前から住んでいます。」では次のようになります。
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「for」があらわすのは「〜の間」という期間ですが、現在完了は現在から見た過去のことなので「何年前から」という意味が含まれます。これは日本語には訳しづらいことの1つです。
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次は比較をするための過去の「for」についてです。I smoked for ten years.「私は10年間タバコを吸っていました。」は過去のことなので、現在は吸っていないことになります。
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現在完了の継続の疑問文は「How long」を使います。
たとえば、ある人が函館に3日前から旅行に来ていて観光の最中だとします。そこに地元の人がその観光客に「どのくらい函館に滞在していますか。」とたずねた場合は次のようになります。
How long have you been in Hakodate?
そして、その答えとしては次のようになります。
I have been in Hakodate for three days.
(私は函館に3日前から滞在しています。)
また、たずねたときが水曜日だとしたら次のようにもなります。
I have been in Hakodate since Sunday.
(私は日曜日から滞在しています。)
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地元の人が観光客にたずねたときは、当然観光客は函館に滞在している最中なので現在までの継続している状態になります。
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How long have you been in London?
(どのくらいロンドンに滞在していますか。)
I have been in London since July.
(私はロンドンに7月から滞在しています。)
How long has he lived in Japan?(彼は日本にどのくらい住んでいますか。)
He has lived in Japan for ten years.
(彼は日本に10年前から住んでいます。)
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現在完了の継続で使う動詞は、継続をあらわす動詞でも「状態」をあらわす動詞です。「動作」をあらわす動詞で継続をあらわすためには次回でふれる「現在完了進行形」を使います。
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今日のレッスンはこれで終わりです。 お疲れ様でした。 |
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