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独立分詞構文とは分詞構文に主語を加えたものをいいます。分詞構文よりも文語的なのであまり使われることはありません。
たとえば、次の例を見てください。
Beginning to fall, I went home.
上の下線は分詞構文ですが、このままでは意味が通らない文となり、使うことができません。
それはこの文をそのまま日本語にすると「降り始めたので、私は家に帰りました。」となり、何が降り始めたのかがわからないからです。それに対して次の例を見てください。
Reading a magazine, he felt hungry.
上の例では意味が通っていることになります。それは雑誌を読んでいるのも、空腹を感じたのも同じ「he」だからです。分詞構文には、主語が同じでなければならないという約束事があるのです。
そこでもう一度最初の文を考えると、下線の分詞構文の主語はもう一方の文の主語である「I」とは違うことがすぐにわかります。そこで新たに分詞構文の主語となる語をおく必要がでてきます。たとえば降り始めたのが「雨」ならば、その分詞構文の文頭に「The rain」をおきます。そうすると次のようになります。
The rain beginning to fall, I went home.
(雨が降り始めたので、私は家に帰りました。)
こうすると、独立分詞構文として使うことができます。
「The rain」と「beginning」の間には「be動詞」もなく、主語の後にいきなり現在分詞が続いていることになりますが、文としては成立しています。
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上の「The rain」のような主語を、「意味上の主語」といいます。
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We looking out of the window, a plane was flying away.
(私達が窓から外を見ると、飛行機が飛んでいきました。)
It being late, we should go home.
(遅いので、私達は家に帰ったほうがいいです。)
最初の文で、分詞構文の意味上の主語「we」は、文の主語「a plane」とは異なるため、分詞の前に置いています。次の文も同様です。
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本来ならば独立分詞構文なのに、意味上の主語を加えずに使う場合があります。しかしあまりすすめられません。ただし、決まり文句として使われているものがいくつかあります。(この場合、意味上の主語は、「一般の人々」になっています。)
Generally speaking, a plane ticket is more expensive than a train ticket.
(概して、航空券は電車の切符よりも高いです。)
Talking of the novel, the sequels will be published.
(その小説といえば、続編が出版されますよ。)
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