使役動詞を使って、使役を表す使い方についてです。
使役とは「人に~をさせる」という意味ですが、形式は決まっています。
型は「使役動詞+目的語+原形不定詞」です。原形不定詞とは、動詞の原形のことです。
問題1について
解答は次のようになります。
I let him do it, but he didn't do it.
ここで使われている使役動詞は「let」になります。問題文のI letの後に続いているのは、次の3つです。
do
him
he
「let」の後に続くのは目的語ですから、ここでは「him」が続いている文を見ていきます。そうすると、選択肢は次の2つの文に絞られます。
I let him do it
I let him to do it
目的語の後ですが、原形不定詞が続きます。つまり動詞の原形が置かれますが、そこからI let him do itのほうを選択します。
I let him do it, but he didn't do it. で、「私は彼にそれをさせますが、彼はそれをしませんでした。」という意味になります。
問題2について
解答は次のようになります。
We let her know immediately.
ここで使われている使役動詞は、上と同じ「let」になります。
「使役動詞+目的語+原形不定詞」の順になっているのは、We let her knowです。これで「私たちは彼女に知らせる」という意味になります。
使役は、使役動詞の後に続く「目的語」に、「~をさせる」という意味になります。そして何をさせるかについては、「原形不定詞」がその意味を表します。
We let her know immediately. で、「私たちは彼女にすぐに知らせます。」という意味になります。
問題3について
解答は次のようになります。
He wondered what made her laugh.
この問題文についてはHe wonderedとその後に続くwhat以下の文に分けて考えると良いです。そしてwhat以下の文で、使役を使っています。
ここで「使役動詞+目的語+原形不定詞」となっているのは、what made her laughと続く文です。これで「何かが彼女を笑わせました」という意味になります。
He wondered what made her laugh. で、「彼は何が彼女を笑わせたのか不思議に思いました。」という意味になります。
問題4について
解答は次のようになります。
That made him look up.
ここで使われている使役動詞は、上と同じ「make」です。
それを過去形で使っていますが、That made himで「それが彼に~をさせた」という意味になります。何をさせたかを表しているのは、原形不定詞のlook upが表す意味になります。
That made him look up. で、「それが彼に見上げさせた」という意味になります。
問題5について
解答は次のようになります。
I had the wall painted.
使役動詞の文は、使役動詞の後ろに目的語を置いて、次に原形不定詞を続けて作ります。そして「~に、~をさせる」という意味の文になります。
さて、この問題文ですが、( )の中に「してもらうという意味で」とあります。そのような意味での使役動詞の文ですが、使役動詞の後ろの目的語に続くのは、原形不定詞ではなく、過去分詞になります。
解答ですが、目的語となるのはthe wallです。そこでI had the wallと続く文を見ていきます。次に、the wallの後に過去分詞が置かれている文を選択します。
I had the wall painted. で、「私は壁を塗ってもらいました。」という意味になります。
問題6について
解答は次のようになります。
I had a suit made.
これも上と同じで「~をしてもらう」という意味の文にします。
使われている使役動詞は「have」です。問題文では過去形ですので「had」になります。
目的語は「a suit」ですから、I had a suitと続きます。その後ろに過去分詞が続いている文を選択します。
I had a suit made. で、「私はスーツを作ってもらいました。」という意味になります。
問題7について
解答は次のようになります。
I got her to stop smoking.
この問題は「get」を使った使役になります。「get」は使役動詞とは異なりますが、使役を表すのに使うことができます。
違いは、目的語の後に続く「原形不定詞」にあります。「get」の場合、原形不定詞を置かないで、to不定詞を置きます。to不定詞とは「to+動詞の原形」のことです。
目的語となるのは「her」ですので、I got herと続く文を見ていきます。その後にto不定詞が続く文を選択しますが、ここではto stopになります。
I got her to stop smoking. で、「私は彼女にタバコを止めさせた。」という意味になります。
問題8について
解答は次のようになります。
I got my shoes polished.
この問題も「get」を使った使役表現についてですが、( )の中にあるように「~をしてもらう」という意味を表す文にします。
この意味で「get」を使う場合ですが、to不定詞の代わりに、過去分詞を置くことで作ることができます。
目的語となるのはmy shoesです。そこでI got my shoesと続きます。その後に過去分詞が置かれている文を選択します。
I got my shoes polished. で、「私はくつを磨いてもらいました。」という意味になります。
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