仮定法についての問題です。
問題1から3は、仮定法過去の問題です。そして問題4から5は、仮定法過去完了の問題です。
仮定法過去は現在の時点の仮定をします。形式は、if節の中で過去形を使います。そしてもう一方の節では、助動詞の過去形を使います。
仮定法過去完了は、「もしも~だったら、~だっただろう」というように過去の仮定を表します。
仮定法過去完了ではif節の中で、過去完了形を使います。
また、その後に続く節では、助動詞の過去形の後ろに「have+過去分詞」が続きます。
問題1について
解答は次のようになります。
If she worked harder, she would succeed.
まずif節の中ですが、主語の「she」の後ろに、過去形の「worked」が続いている文をみていきます。その文は3つあります。
次にその後に続く節の中ですが、「she」の後ろに、助動詞の過去形が続いているのを見ていきます。このとき助動詞の過去形には、動詞の原形が置かれます。
もう一度整理をすると、次のようになります。
まず、If she worked harderの後に続く節ですが、次の3つになります。
1.she would succeed
2.she succeed
3.she would have succeeded
このうち、「she」の後ろに「助動詞の過去形+動詞の原形」が置かれているのは1の節になります。(助動詞の後ろには、常に動詞の原形が置かれます。)
3は、助動詞に「have+過去分詞」が続いている節になります。
If she worked harder, she would succeed. で、「もしも彼女が一生懸命働くのなら、成功するだろうに。」という意味になります。
問題2について
解答は次のようになります。
If you arrived at the airport by 15 o'clock, you could meet her before departure.
ここでは少し長い問題文ですが、仮定法過去の形式は決まっていますので、そこを注意して見ていきます。
まずif節の中ですが、過去形の「arrived」が主語の「you」に続いているのは最初の3つだけです。
次にその中で、後ろに続く節の中を見ていきます。そこで主語の「you」に「助動詞の過去形+動詞の原形」が続くのは、1つだけとなります。
ここでは助動詞の過去形に「could」が使われています。その後に続くのは動詞の原形「meet」です。
If you arrived at the airport by 15 o'clock, you could meet her before departure. で、「もしもあなたが15時までに空港に到着するのなら、出発前の彼女に会えるだろうに。」という意味になります。
問題3について
解答は次のようになります。
If you tried again, you might pass.
この問題でも、選択の仕方はこれまでの2つの問題と変わりはありません。
if節の中で、「主語+動詞の過去形」が置かれているのは、最初の3つです。ここでは、you triedになります。
次に、後ろに続く節の中を見ていきますが、「主語+助動詞の過去形+動詞の原形」の形になっている文を選択します。ここではyou might passになります。
If you tried again, you might pass. で、「もう一度試みたら、合格するかもしれない。」という意味になります。
問題4について
解答は次のようになります。
If I had known earlier I could have done it.
ここからは仮定法過去完了の問題になります。
まずif節の中を見ていきます。その中で過去完了の形(had+過去分詞)が使われているのは、4つあります。
次に4つの中で、その後ろに続く節をみていきますが、「助動詞の過去形+have+過去分詞」が続いているのは、1つだけです。ここではcould have doneの形になります。
If I had known earlier I could have done it. で、「もしも私が早くに知っていたら、それをすることができただろう。」という意味になります。
問題5について
解答は次のようになります。
If we hadn't spent three hours in a traffic jam, we could have seen the aquarium.
この問題の文は少し長めですが、仮定法過去完了の形も決まっていますので、その形に注意をするだけで良いです。
まずはif節の中ですが、過去完了形が使われているのは、全部で4つあります。ここではhadn't spentの形になります。
次にその4つの中で、後ろに続く節を見ていきます。そこで「助動詞+have+過去分詞」が使われているのは、1つだけとなります。ここではcould have seenの形になります。
If we hadn't spent three hours in a traffic jam, we could have seen the aquarium. で、「もしも私たちが3時間も交通渋滞でとられなかったら、水族館を見られたでしょう。」という意味になります。
|