英語喫茶~英語・英文法・英会話~
英文法の発展的学習

英語喫茶英文法の発展的学習>独立分詞構文について 発展の25




もう少しだけ踏み込んだ英語学習
英文法の発展的学習
25

独立分詞構文について


基礎からの英語学習-1項目目

独立分詞構文


   独立分詞構文とは分詞構文に主語を加えたものをいいます。分詞構文よりも文語的なのであまり使われることはありません。
 たとえば、次の例を見てください。

 Beginning to fall, I went home.

 上の下線は分詞構文ですが、このままでは意味が通らない文となり、使うことができません。
 それはこの文をそのまま日本語にすると「降り始めたので、私は家に帰りました。」となり、何が降り始めたのかがわからないからです。それに対して次の例を見てください。

 Reading a magazine, he felt hungry.

 上の例では意味が通っていることになります。それは雑誌を読んでいるのも、空腹を感じたのも同じ「he」だからです。分詞構文には、主語が同じでなければならないという約束事があるのです。

 そこでもう一度最初の文を考えると、下線の分詞構文の主語はもう一方の文の主語である「I」とは違うことがすぐにわかります。そこで新たに分詞構文の主語となる語をおく必要がでてきます。たとえば降り始めたのが「雨」ならば、その分詞構文の文頭に「The rain」をおきます。そうすると次のようになります。

 The rain beginning to fall, I went home.
 (雨が降り始めたので、私は家に帰りました。)

 こうすると、独立分詞構文として使うことができます。
 「The rain」と「beginning」の間には「be動詞」もなく、主語の後にいきなり現在分詞が続いていることになりますが、文としては成立しています。


 上の「The rain」のような主語を、「意味上の主語」といいます。

 We looking out of the window, a plane was flying away.
 (私達が窓から外を見ると、飛行機が飛んでいきました。)
 It being late, we should go home.
 (遅いので、私達は家に帰ったほうがいいです。)

 最初の文で、分詞構文の意味上の主語「we」は、文の主語「a plane」とは異なるため、分詞の前に置いています。次の文も同様です。


 本来ならば独立分詞構文なのに、意味上の主語を加えずに使う場合があります。しかしあまりすすめられません。ただし、決まり文句として使われているものがいくつかあります。(この場合、意味上の主語は、「一般の人々」になっています。)

 Generally speaking, a plane ticket is more expensive than a train ticket.
 (概して、航空券は電車の切符よりも高いです。)
 Talking of the novel, the sequels will be published.
 (その小説といえば、続編が出版されますよ。)






英文法の発展的学習 練習問題
 記述式の練習問題です。半角英数字で解答してください。

基礎からの英語学習の発展的学習の記述式練習問題1
独立分詞構文(その1)
問題数:5問


基礎からの英語学習の発展的学習の記述式練習問題2
独立分詞構文(その2)
問題数:5問


 



基礎からの英語学習の発展的学習カット






<前へ> <目次へ> <次へ>

<英語喫茶トップページへ>




 英語喫茶の基礎からの英語学習とやさしい英会話の表現等は、大学の先生方の協力により細部までチェックを入れて作成しています。


Copyright(c) 英語喫茶~英語・英文法・英会話~ :サイト内の文章・図等の無断掲載を禁じます