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Day 60

比較、比較級とthan

 今回は比較の続きです。
 比較級とthanによる「~よりも」の使い方についてです。

基礎からの英語学習-第3項目

「older than」(~よりも)


   比較級に「than」を続けて、2つのことを比較することができます。たとえば、「older」に「than」を続けると「(than~)よりも年上」という意味になります。
 型は<A+動詞+比較級+than+B>で、意味は「BよりもAがより~だ」になります。

比較級+thanの用法について 比較級+thanの用法について


 She is older than he is.(彼女は彼よりも年上だ。)
 I am a better swimmer than he is. (私は彼よりも泳ぎがうまいです。)


 「ずっと多い(大きい)」や「少しだけ多い(大きい)」などの表現は、比較級の前に「many」や「much」、「a little bit(少し)」などを置きます。

 She is a little bit taller than me.
 (彼女は私よりも少しだけ背が高いです。)


 Women live longer than men do.(女性は男性よりも長生きします。)
 I can type faster than you can.
 (私はあなたよりも速く入力することができます。)
 I got up earlier than they did.(私は彼らよりも早くに起きました。)

 上のように、「than」の後が前と同じ動詞を使うときは、その動詞のかわりに「do」を使います。助動詞や「be動詞」のある場合は、その助動詞やbe動詞だけを使います。
 これは同じ動詞の反復を避けるためです。


 口語では、「than」の後に目的語を表す代名詞を続けることが多いです。

 I got up earlier than them.


 Is a white shirt more expensive than a blue shirt?
 (白いシャツは青いシャツよりも高いですか。)
 You got better grades than I did.
 (あなたは私よりも良い成績を取りましたね。)


 「know better than」には「~をするほど馬鹿ではない」というように、「もっと分別がある」という意味があります。

 I know better than to cheat.
 (カンニングをするほど馬鹿ではないよ。)
 I know better than that.(その手は食わないよ。)






基礎からの英語学習-第4項目目

比較のAとBの関係


   比較の型は<A+動詞+比較級+than+B>でしたが、AとBにはそれぞれ同じ種類の語句を置かなければなりません。
 たとえば She is older than he is. の場合、主語は「She」ですが、これと「he」との間で年齢の比較をしています。では次の文のAとBの関係は正しいでしょうか。

 The population of China is larger than Japan.
 (中国の人口は日本よりも多い。)

 実はこの文は良くありません。それは主語の「The population of China」は「中国の人口」という意味で、実際の比較対象は国ではなくその人口の多さだからです。
 したがって「than」以下には国名の「Japan」ではなく、その人口を表す語句を置かなければなりません。そこで次のようにします。

 The population of China is larger than that of Japan.
 (中国の人口は日本の人口よりも多いです。)

 「that of」は前の語句を受けています(that of = the population of)。AとBの種類を合わせるために「that of」を使います。






基礎からの英語学習-第5項目目

「more than」と「less than」(より多い、より少ない)


   「more than」は「より多い(大きい)」、「less than」は「より少ない(小さい)」という意味で使うことができます。

 Ten is more than five.(10は5よりも大きいです。)
 The dictionary is more than three kilos.
 (その辞書は3キロよりも重いです。)
 The movie is less than 90 minutes.(その映画は90分にも満たないです。)
 I have less than ten dollars.
 (私の持っているお金は10ドルにも満たないです。)


 「more」は「many」と「much」の比較級を表し、「less」は「little」の比較級を表しています。

 使い方としては、「than」の後に数詞を置いて使うことが多いです。
 しかし「more than」と「less than」の範囲ですが、日本語で考える範囲とは少し違います。
 たとえばmore than tenは、「10よりも多い」という意味ですが、これに「10」は含まれません。「11以上」になります。
 そしてless than tenも「10」が含まれないので、「10未満」という意味になります。
 これは「~を超える」という意味があるからです。日本語では「10以上以上」や「10以下」というように考えてしまいがちですが、実際はそうではないことになります。
 そこで10を含めるためには、次のようにすることができます。

 ten or more(10あるいはそれ以上)
 ten or less(10あるいはそれ以下)

 上は「10を含んでそれ以上」、「10を含んでそれ以下」という意味になります。

 I have ten or less dollars.
 (私の持っているお金は10ドル以下です。)


 from Monday to Friday(月曜日から金曜日まで)

 上の場合、通常は「Friday」を含みますが、それがあいまいになる場合があります。
 その場合は「through」を「to」の代わりに使うことができます。

 from Monday through Friday

 また、次のようにすることもできます。

 I will stay from 10 to 20 inclusive.
 (私は10日から20日まで滞在します。)

 上は「from...to」に「inclusive」を加えています。
 この「inclusive」は、「両方を含んで」という意味があります。


英文法の発展的学習へ more thanとless thanの発展的学習は英文法の発展的学習21を参照してください。







英文法の休息




レッスンの確認問題
 このレッスンにおいて、確認をするための問題です。余裕がありましたら、チェックしてみてください。

基礎からの英語学習-確認問題2
比較の文について
問題数:5問

選択式問題の解説


 





ワンランク上の練習問題
 記述式の練習問題です。半角英数字で解答してください。

基礎からの英語学習-記述式練習問題3
比較構文について
問題数:4問

記述式問題の解説

 



今日のレッスンはこれで終わりです。
お疲れ様でした。





英語の比較-基礎からの英語学習60日目カット  






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