関係代名詞の制限用法と非制限用法については、英文法の発展的学習28でふれていますが、ここでは「which」の非制限用法についてもう少しふれていきます。
これも先行詞を明確にするわけではなく、その先行詞に説明を加えていきます。そして、「which」の前には「,」を置きます。
I borrowed her books, which are difficult for me.
(私は彼女の本を借りましたが、それらは私にとって難しいです。)
この「which」は「her book」を特に明確にすることなく、さらに説明を加えています。
この場合、「彼女から借りた「全ての本」が、私にとって難しい。」という意味を持っています。
また、「and」や「but」などの意味にもなります。
The jewel, which I gave to her, is her favorite.
(私があげた宝石は彼女のお気に入りです。)
He wrote her a letter, which she didn't answer.
(彼は彼女に手紙を書きましたが、彼女は返事を出しませんでした。)
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非制限用法の「which」は、目的語に相当していても省略することができません。
また、非制限用法は文語的になりますので、口語で表す場合は「and」や「but」などを使って表します。
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ところで、「which」の非制限用法には、上のように語句を先行詞にするほかに、節の内容を先行詞にすることもできます。
He quit the job, which was not surprising.
(彼は仕事を辞めたが、驚くことではなかった。)
John said he could swim, which was a lie.
(ジョンは泳げると言ったが、それはうそでした。)
上の例において、「which」は前の節の内容をそのまま表したかたちになっています。
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