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代名詞はその名のとおり「名詞の代わり」として用いられます。
代名詞には人称代名詞、指示代名詞、不定代名詞、疑問代名詞、関係代名詞などがあります。
ここでは人称代名詞について解説をしていますが、この「人称」はいわゆる「person」のことで、話し手との関係を表します。
その人称には一人称、二人称、三人称の３つが英語にあります。
一人称は「I」と「we」のことで、Iの複数形がweになります。
そしてIは「話し手」のことで、weは「話し手と聞き手の両方を含めた複数」です。
二人称は「you」のことで、「話し手を含まない聞き手」です。
youの複数形は同じ形のyouになります。
三人称は「he」や「she」、「it」、「they」のことで、「話し手も聞き手も含めない人や事物」のことです。
heとshe、itは単数形ですが、theyはそれらの複数形になります。
そしてこれらは、人称代名詞として主語や目的語として使われる場合に形が変わります。
I like her.
（私は彼女が好きです。）
この例のIは人称代名詞ですが、「私は」という意味の主語です。そしてherも人称代名詞ですが「彼女が」という意味の目的語として用いられています。
このherは主語として用いられる場合はsheになります。
He gave me a book.
（彼は私に本を渡した。）
この例のheも人称代名詞で「彼は」という意味の主語ですが、meは、「私に」という意味の目的語です。
meは主語として用いられる場合はIになります。
さらに「私の」というように、「所有」を表す場合はmyに形が変わります。
my book
（私の本）
これらのことを一覧にすると次のようになります。
（１）単数形
| 単数形 | 主格
主語
私は | 所有格
所有
私の | 目的格
目的語
私に |
| 一人称 | I | my | me |
| 二人称 | you | your | you |
| 三人称 | he | his | him |
| she | her | her |
| it | its | it |
（２）複数形
| 複数形 | 主格
主語
私達は | 所有格
所有
私達の | 目的格
目的語
私達に |
| 一人称 | we | our | us |
| 二人称 | you | your | you |
| 三人称 | they | their | them |
（「you」には単数と複数がありますが、形は同じ「you」です。そして「あなた」と「あなた達」の意味があります。）
人称代名詞の一般的な用い方は、前に出てきた語句を表すことです。たとえば次の文を見てください。
I saw Ann on the street yesterday.（昨日通りでアンを見ました。）
Where did Ann go?（アンはどこへ行きましたか。）
I don't know where Ann went.（アンがどこへ行ったのかわかりません。）
英語では普通、上のように同じ人の名前を何度も繰り返しません。
そこで普通は、次のように２回目の「Ann」からはそれにかわる人称代名詞を用います。
I saw Ann on the street yesterday.
Where did she go?
I don't know where she went.
このことは代名詞の用い方の基本になります。
※「it」は次のように文の内容も表すことができます。
I hear she will transfer to the headquarters.
（彼女は本社へ転勤のようですね。）
Yes, I know about it. It is true.
（ええ、知っています。それは本当です。）
itの様々な用い方については次を参照してください。
it代名詞（色々な主語のit）（英文法の解説）
代名詞のitの種類（英語学習の豆知識）
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