|
再帰代名詞とは、主語と目的語が互いに呼応する場合に、他動詞の後または前置詞の後で用いられる用法です。
たとえば「主語+他動詞+目的語」の場合において、主語と目的語が互いに呼応する場合に、主語がIであれば目的語にmyselfが用いられる用法になります。
再帰代名詞の意味は、myselfは「私自身を(に)」という意味です。
またherselfは「彼女自身を(に)」という意味です。
このように「~自身を(に)」という意味になります。
再帰代名詞の作り方は、次のように所有を表す語句や、目的語を表す語句に対して、単数には「self」、複数には「selves」を語尾につけて作ります。
次は、その再帰代名詞の作り方です。
一人称 単数
I → myself(私自身)
一人称 複数
we → ourselves(私たち自身)
二人称 単数
you → yourself(あなた自身)
二人称 複数
you → yourselves(あなた達自身)
三人称 単数
he → himself(彼自身)
she → herself(彼女自身)
it → itself(それ自身)
三人称 複数
they → themselves(彼ら自身、彼女ら自身、それら自身)
※所有を表す語句myや、目的語を表す語句himの語尾にselfがつきますが、もともとは全て目的語を表す語句についていました。
つまりmyselfはもともとme selfでした。
それが歴史的な流れから現在ではhimselfとthemselvesが取り残され、他はみな所有を表す語句にselfがつくようになっています。
再帰代名詞を使った例文は、次のようになります。
I made myself breakfast this morning.
(今朝は自分のために朝食を作りました。)
I hurt myself.(私はけがをしました。)
[hurt = けがをさせる(過去形と過去分詞は原形と同じ形です。)]
She is looking at herself in the mirror.
(彼女は鏡で彼女自身を見ています。)
たとえば上の例文に類似する次の例文で比較してみます。
a. Amy is looking at herself in the mirror.
(エイミーは鏡で彼女自身を見ています。)
b. Amy is looking at her in the mirror.
(エイミーは鏡で彼女を見ています。)
bのエイミーは鏡で見ているのは自分自身かもしれませんが、別人の女性かもしれません。
また再帰代名詞の意味がおよぶのは、通常同一の単文内です。たとえばthat節で区切られた意味の中ではそのthat節内のみに再帰代名詞の意味がおよびます。
ところで、再帰代名詞が前置詞の目的語として用いられる場合に、慣用的に用いられる用法があります。
たとえば前置詞のbyの後に再帰代名詞を置くことで「自身1人で」という意味で用いることができます。これはaloneと同じ意味になります。
またforの後に再帰代名詞を置くことで、「自身だけの力で」という意味で用いることができます。これには「自分自身のために」という意味も含まれます。
次はその例文になります。
I went to the theater by myself.
(私は1人で映画を見に行きました。)
I ate breakfast by myself.
(私は1人で朝食をとりました。)
You must decide for yourself.
(あなたは自分自身で決めなければなりません。)
Look into it for yourself.
(自分で調べなさい。)
※talk to oneself は、「独りごとを言う」という意味です。
He was talking to himself.(彼は独りごとを言っていた。)
※再帰代名詞には、再帰用法と強調用法の2つがあります。
ここで説明しているのは再帰用法についてです。
強調用法については次を参照してください。
強調の再帰代名詞(英文法の解説)
|