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指示代名詞である this と that そしてそれらの複数形である these と those は、基本的な代名詞の用法の他に、独立的に示す用法があります。たとえば話し手が指で指示しながら発話をするようなイメージです。
このことについては「指示代名詞(独立的用法)」の中で解説しています。
これら独立的な指示代名詞の this や that は、英会話の場面において電話の応対で使うことができます。
このとき、特に感覚的に距離が近い意味を持っている this がよく用いられます。
そして話し手の名前を言う場合や、聞き手のことを確認する場合に使います。
a. Hello, is this John?(もしもし、ジョンですか。)
b. Who is this, please?(どちら様ですか。)
c. This is Ann.(私はアンです。)
上の例のように this is の形で、電話応対の中で使うことができます。
c のように this is の形で話し手の名前を伝えることができますし、 a と b のように疑問文した is this の形で聞き手のことを確認することができます。
英会話による電話応対で、「どちら様ですか。」と聞くときに、通常は Who are you? とは言いません。
上の b にもあるように、次のように言います。
Who is this, please?
(どちら様ですか。)
d. Hello, is this Mary?
(もしもし、メアリーですか。)
e. I'm sorry, you have the wrong number.
(すみませんが、あなたは番号を間違っていますよ。)
上の例も d では is this の形で聞き手のことを確認していますが、次に e では間違い電話であることを伝えています。
※次の例文は相手を呼び出す場合の例です。
Can I speak to Mr. Brown? This is Ann.
(ブラウンさんをお願いします。私はアンです。)
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