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関係代名詞のwho、which、whatの語尾にeverがついた、whoever、whichever、whateverは「複合関係代名詞」といいます。
これは関係代名詞のように使うことができますが、異なることは複合関係代名詞には先行詞が含まれていることです。
また、これらの複合関係代名詞は2つの用法として用いられます。1つは名詞句として用いられる場合と、もう1つは譲歩を意味する副詞節として用いられる場合です。
ここでは複合関係代名詞のwhicheverについて解説をしています。(whoeverとwhateverについてはページを加えて解説をしています。)
・<whichever>
whicheverは名詞句としては①「どれでも」という意味で用いられます。
また譲歩を意味する副詞節としては②「どちらが~をしようとも」という意味で用いられます。この副詞節はno matter whichであらわす意味になります。
次はそれぞれの例です。
①名詞句としてのwhichever
a. You can take whichever you like.
(あなたが好きなものをどれでも取っていっていいですよ。)
b. I can answer whichever you choose.
(私はあなたが選ぶどれでも回答することができます。)
aはwhichever you likeが名詞句となっています。そしてtakeの目的語になっています。
whichever you likeで「あなたが好きなものはどれでも」という意味になります。
bはwhichever you chooseまでが名詞句となっていて、answerの目的語になっています。
whichever you chooseは「あなたが選ぶどれでも」という意味です。
②譲歩を意味する副詞節としてのwhichever
c. Whichever you buy, new computers will be sold soon.
(どれを買ったとしても、新しいコンピュータがすぐに発売されます。)
d. Whichever you take, you will reach your destination.
(あなたがどれを選んでも、あなたは目的地に到着することができます。)
cのwhicheverは譲歩節を意味する副詞節の中でno matter whichの意味になります。Whichever you buyまでが副詞節で、「どれを買ったとしても」という意味になります。
dのwhicheverも同様にno matter whichの意味になりますが、whichever you takeまでが副詞節になります。そして「あなたがどれを選んでも」という意味になります。
※whicheverの後ろに名詞をおいて、形容詞的に用いることもできます。
上のdの例ではwhicheverの後ろにpathを置くと、意味をより明確にした文にすることもできます。
e. Whichever path you take, you will reach your destination.
(あなたがどの道を選んでも、あなたは目的地に到着することができます。)
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