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関係代名詞のwho、which、whatの語尾にeverがついた、whoever、whichever、whateverは「複合関係代名詞」といいます。
これは関係代名詞のように使うことができますが、異なることは複合関係代名詞には先行詞が含まれていることです。
また、これらの複合関係代名詞は2つの用法として用いられます。1つは名詞句として用いられる場合と、もう1つは譲歩を意味する副詞節として用いられる場合です。
ここでは複合関係代名詞のwhateverについて解説をしています。(whoeverとwhicheverについては、ページを加えて解説をしています。)
・<whatever>
複合関係代名詞whateverは名詞句として①「~をするものは何でも」という意味で用いられます。
また譲歩を意味する副詞節として②「どんな~をしようとも」という意味で用いられます。これはno matter whatの意味になります。
次はそれぞれの例になります。
①名詞句としてのwhatever
a. You may do whatever you like.
(あなたが好きなことは何でもしていいですよ。)
b. I will give you whatever you need.
(私はあなたが必要なものは何でも与えます。)
aはwhatever you likeまでが名詞句となっていて、doの目的語になっています。
whatever you likeで「あなたが好きななことは何でも」という意味になります。
bはwhatever you needまでが名詞句となっています。そしてgiveの目的語になっています。この名詞句で「あなたが必要なものは何でも」という意味になります。
②譲歩を意味する副詞節のwhatever
c. Whatever happens, we must calm down.
(どんなことが起ころうとも、私達は気を落ち着けなければならない。)
d. Whatever the opposition says, the ruling party will not change its mind
(野党が何を言っても、与党はその考えを変えないでしょう。)
cはWhatever happensまでが副詞節です。これで「どんなことが起ころうとも」という意味になります。
dはWhatever the opposition saysまでが副詞節です。これで「野党が何を言っても」という意味になります。
※譲歩を意味する副詞節のwhateverは、no matter whatの意味になりますので、no matter whatで書き換えることができる場合もあります。
no matter whatはno matterの後ろに疑問詞を置いて、譲歩を表す副詞節として用いる用法です。
そこで上のdの例を次のeのように書き換えることもできます。
d. Whatever the opposition says, the ruling party will not change its mind
e. No matter what the opposition says, the ruling party won't change its mind.
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