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関係代名詞のwho、which、whatの語尾にeverがついた、whoever、whichever、whateverは「複合関係代名詞」といいます。
これは関係代名詞のように使うことができますが、異なることは複合関係代名詞には先行詞が含まれていることです。
また、これらの複合関係代名詞は2つの用法として用いられます。1つは名詞句として用いられる場合と、もう1つは譲歩を意味する副詞節として用いられる場合です。
ここでは複合関係代名詞のwhoeverについて解説をします。(whicheverとwhateverについては、ページを加えて解説をしています。)
・<whoever>
名詞句としては①「~をする人は(誰でも)」という意味で用いられます。これは anyone whoであらわすような意味になります。
そして、譲歩を意味する副詞節としては②「誰が~をしようとも」という意味で用いられます。これはno matter whoであらわす意味になります。
次はそれぞれの例です。
①名詞句としてのwhoever
a. You may tell whoever wants to know about it.
(それについて知りたいと思っている人なら誰にでも教えていいですよ。)
b. Whoever takes part in the competition will receive a prize.
(その大会に参加する人は誰でも景品をもらえます。)
aのwhoeverはanyone whoの意味ですが、whoever wants to know about itが名詞句となっています。これで「それについて知りたいと思っている人なら誰でも」という意味になります。そしてtellの目的語になっています。
bはWhoever takes part in the competitionが名詞句です。これで「その大会に参加する人は誰でも」という意味になります。そしてwillの主語になっています。
②譲歩を意味する副詞節としてのwhoever
c. Whoever calls on me, tell them I am out.
(誰がたずねてきたとしても、私は出かけていると伝えてください。)
d. Whoever you ask, they will all tell you the same thing.
(たとえあなたが誰に聞いても、みんな同じことを言うでしょう。)
cのwhoeverはno matter whoの意味ですが、Whoever calls on meが譲歩を意味する副詞節です。そして「誰がたずねてきたとしても」という意味になります。
dもWhoever you askまでが譲歩を意味する副詞節です。これで「たとえあなたが誰に聞いても」という意味になります。
※whoeverが名詞句または副詞節の中で目的語として用いられている場合は、whomeverを用いることができます。
それでも口語ではwhomeverの代わりにwhoeverのほうを使うことができます。
たとえばdの例はeのようにすることもできます。
d. Whoever you ask, they will all tell you the same thing.
e. Whomever you ask, they will all tell you the same thing.
dのwhoeverはaskの目的語になっています。そこでeのようにwhomeverにもなります。それでも普通はdのwhoeverを用いるほうが好まれます。
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