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人称とは話し手との関係を表し、話し手自身を一人称といい、話しかける相手(聞き手)を二人称といいます。そしてそれら以外の人や物のことを三人称といいます。
これを整理すると次のようになります。
一人称 → 話し手(I)や話し手を含んだ人達(we)のことです。
二人称 → 聞き手(you)のことです。
三人称 → 話し手と聞き手以外の人や物(he、she、it、they)のことです。
( )の中のIやwe、youなどは人称を表す代名詞で示しています。
これらを「人称代名詞」といいます。
※上の説明で用いている人称代名詞は、主格の形だけを記載して解説していますが、人称代名詞をまとめた表を含めた、人称代名詞ついての解説は次を参照してください。
人称代名詞(英文法の解説)
三人称は、話し手と聞き手以外の人や物のことですが、上のようにhe、she、it、theyになります。このうちtheyは「彼ら」の意味を表すように複数を表す人称です。
つまり人称代名詞の三人称の単数とはhe、she、it のことをいうことになります。
ところでこの解説の項目名にある「三人称の単数と動詞」についてですが、英語の動詞は現在時制を用いる場合に、主語が三人称単数であれば動詞の語尾に「s」または「es」がつきます。
そこから人称代名詞の三人称で単数形でもあるhe、she、itが主語になる場合の動詞に、現在時制が用いられる場合は、その動詞の語尾に「s」または「es」がつくことになります。
このことは英語を学ぶ上では一般的なことで容易に思えるかもしれませんが、日本語には見られない英語の概念ですので、日本語話者にとっては実際は容易ではないことの1つです。
I watch the news on TV every day.
(私は毎日テレビでニュースを見ます。)
You watch the news on TV every day.
(あなたは毎日テレビでニュースを見ます。)
She watches the news on TV every day.
(彼女は毎日テレビでニュースを見ます。)
※「s」や「es」が語尾につくのはbe動詞や助動詞以外の、現在時制の動詞になります。
また現在時制の動詞にはhaveとhasのように語形変化をするものもあります。
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