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 副詞の位置2(様態副詞の位置)

 副詞を置く位置は比較的自由ですが、そこから文頭、文中、文末に置かれることになります。
 そして文中において動詞を修飾する場合は、その動詞の前に置くのか、後ろに置くのかの違いもあります。
 文中における副詞の基本的な位置は、動詞の前、be動詞の後ろ、助動詞の後ろ(助動詞と動詞のあいだ)です。
 しかしそれも副詞の意味によって、置く位置が変わります。

 様態をあらわす副詞とは、動作がどのように行われているのかという様子や状態をあらわす副詞のことです。
 この様態をあらわす副詞については、文中において動詞を修飾場合には、その動詞の後ろに置くのが基本となります。
 また、助動詞がある場合は助動詞+動詞の後ろになります。
 そうすると動詞の後ろに置くことから、文末になる場合があります。

 しかしながら、様態をあらわす副詞でも、修飾する動詞を強調する場合(当該副詞に焦点をあてる場合)には、その動詞の前に置きます。
 また、様態の副詞では動詞の後ろに置いた場合と、動詞の前に置いた場合とでは、文の意味が異なる場合もあります。
 これは動詞の後ろに置いている場合は、様態をあらわしていた副詞が、動詞の前に置かれる場合は、話し手の評価をあらわす場合があります。
 ただこのことについては、文脈上においてどちらの意味にもとらえられる場合もあります。

1.様態をあらわす副詞の位置
 まずは様態をあらわす副詞の例です。

 a. He explained his feelings honestly.
  (彼は正直な態度で自分の気持ちを説明しました。)
 b. He opened the box carefully.
  (彼は注意深い様子でその箱を開けました。)
 c. He left the room quietly.
  (彼は静かにその部屋を離れました。)

 様態をあらわす副詞は、基本的に動詞の後ろに置かれます。動詞の後ろに目的語がある場合は、その目的語の後ろに置かれます。そのため上の3例のように文末に置かれる形にもなります。
 様態は動作や行為をあらわすことから、「~の態度で」のように行為の様子をあらわします。
 たとえば、aについては、副詞のhonestly「正直に」を用いています。
 his feelings「自分の気持ち」について、explained「説明した」ことは、honestly「正直な」態度でしたという意味です。
 bについても同様で、ここでは副詞carefully「注意深く」を用いています。
 the box「その箱」について、opened(開けた)ことを、carefully「注意深い」様子でしたという意味になります。

2.様態をあらわす副詞が評価や強調をする場合の位置
 様態をあらわす副詞を置く位置は、動詞の後ろが基本となりますが、動詞の前に置かれる場合もあります。
 この場合は動詞の強調(副詞に焦点をあてる)の場合や、話し手の評価をあらわす意味になる場合があります。


※動詞の前後に様態をあらわす副詞を置くことで意味が変わるのは、基本的なことで文脈によります。
 様態をあらわす副詞は、動詞の前後で、話し手の評価と動詞の強調ほか、様態をあらわすことのどちらにもとらえられる場合があります。



 上のaからcの3例について、動詞の前に副詞を置いた場合は次のようになります。

 d. He honestly explained his feelings.
  (彼は正直にも自分の気持ちを説明しました。)
 e. He carefully opened the box.
  (彼は慎重にもその箱を開けました。)
 f. He quietly left the room.
  (彼はひっそりとその部屋を離れました。)

 様態をあらわす副詞は、動詞の前に置くこともできますが、その場合は意味が話し手の評価になる場合があります。
 dでは副詞honestly「正直に」を、動詞explained「説明した」の前に置いています。
 his feelings「自分の気持ち」について、honestly「正直にも」、explained「説明した」という意味にもなります。
 話し手の評価をあらわすことから、副詞については「~にも」という意味が加わります。
 eも同様で、副詞のcarefullyは動詞の後ろに置かれていたときは「注意深い様子で」という意味でしたが、eで動詞の前に置くと「慎重にも」という意味で、話し手の評価をあらわします。
 ただ、dとeについては、文脈上により様態にも話し手の評価にも、どちらにも意味が捉えられる場合もあります。

 さらに、動詞の前に様態をあらわす副詞を置いても、話し手の評価ばかりではなく、その副詞の強調をあらわす場合もあります。
 その場合、dでは副詞のhonestly「正直に」の意味を強調する文になります。
 また、eでは副詞のcarefully「注意深く」の意味を強調する文になります。
 fについてですが、この例で用いられている様態をあらわす副詞quietlyは、動詞の後ろに置かれる場合も、動詞の前に置かれる場合も、どちらも様態をあらわすことが多いです。
 そこで、fの He quietly left the room.については、動詞の前にquietlyを置いても様態をあらわすことが多いですが、文脈上の関係によっては話し手の評価をあらわす場合もあります。

3.文脈により話し手の評価、強調、様態をあらわすことのどちらにもなる場合
 これまでの3つの例について、次に再掲をします。

 g. He honestly explained his feelings.
 h. He carefully opened the box.
 i. He quietly left the room.

 上の3例についてですが、様態をあらわす副詞を動詞の前に置いている例です。
 基本的な説明からすると、これらの副詞を動詞の後ろに置いた場合は、様態をあらわしますが、動詞の前に置いた場合は、話し手の評価や動詞の強調をあらわすことになります。
 ただ、iでquietlyを用いている例では、どちらも様態をあらわす場合のほうが多いです。
 これらの意味については、基本的なことになりますが、文脈によることにもなります。

 gのHe honestly explained his feelings.は、話し手の評価の意味としては「彼は正直にも自分の気持ちを説明しました。」というように「正直にも」というニュアンスがあります。
 強調という意味においては、この「正直に」を強調することになります。
 また、様態をあらわす場合は「彼は正直に自分の気持ちを説明しました。」というように、動作を説明することになります。
 hも同様で、 He carefully opened the box.は、話し手の評価の意味としては「彼は慎重にもその箱を開けました。」というように、「慎重にも」というニュアンスが入ります。
 強調という意味においては「慎重に」を強調します。
 そして、様態をあらわす場合は「彼は慎重にその箱を開けました。」というように、動作の説明をします。


※様態副詞は、動詞の前後に置けますが、程度副詞のveryなどにより修飾される場合は、動詞の後ろに置かれます。
 j. He explained the situation very clearly.
  (彼はとても明確にその状況を説明しました。)
 k. He opened the box very carefully.
  (彼はとても注意深い様子でその箱を開けました。)











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