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 人を主語にできない形容詞

 すべての形容詞が人の感情や状態を表すことはできません。
 たとえば「interested」と「interesting」はどちらも「興味」の意味を持っている形容詞ですが、人に対しては「interested」を使います。
 「interesting」は、物事に対して使います。

 I am interested in English.(私は英語に興味があります。)
 The movie was interesting.(その映画は面白かった。)


 次は人を主語にできない形容詞の例です。

 difficult(難しい)
 hard (難しい)
 pleasant(楽しい)
 possible(可能)
 easy(易しい)
 important(重要な)


 間違いやすい形容詞の例として、「necessary」があります。
 「necessary」は「必要な」や「なくてはならない」という意味です。
 その意味から人に対して使えるように思えますが、実は使えない形容詞の例です。
 たとえば「彼は本を読むことが必要です。」という文は次のようになります。

 × He is necessary to read books.
  It is necessary for him to read books.


どの形容詞が人に対して使えるかの区別として、1つの目安は、その形容詞が受動態に使われる過去分詞に似ていることです。
 たとえば、I was delighted. の「delighted」は、実際は形容詞なのですが、動詞の過去分詞に似ています。


限定用法(名詞修飾)と叙述用法(文の補語)で形容詞の意味が変わる場合があります。
 たとえば「present」には限定用法で「現在の」という意味になりますが、叙述用法では「出席して」のように異なる意味があります。

 My present address is Hakodate.(私の現住所は函館です。)
 He was present at the meeting.
 (彼はその会議に出席しました。)








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