これは「it is+形容詞+for+人+to不定詞」の型であらわされる文についてなのですが、これで「for+人」にとって「to不定詞」することは「it is +形容詞」ですという意味になります。
次の例がそれになります。
a. It is necessary for him to read books.
(彼は本を読むことが必要です。)
これだけでは難しく感じるかもしれませんので、次のように図にしてみます。
上の図を簡単に解説すると、「it is+形容詞」は感情や状態をあらわすことができますが、aの例がこれに該当するのはit is necessaryで、ここでは「必要です」という感情をあらわしています。
「for+人」は「その人にとって」という意味ですが、aの例が該当するのはfor himになります。そして「彼にとって」という意味になります。
「to ~」はto不定詞のことで、toの後ろに動詞の原形をおきます。そしてto不定詞は、理由などをあらわします。aの例がこれに該当するのはto read booksですが、「本を読むこと」という意味で、ここではit is necessary for himの理由をあらわしています。
difficultは人の感情をあらわしますが、difficultが指すのはto learn Frenchだからです。
He is difficultは「彼は気難しい」という意味になります。
このように意味が変わり、または不自然な文になる場合があります。
このことについては人を主語にできない感情表現の形容詞でも解説しています。