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a fewとa littleは、どちらも「少しの~」という意味の形容詞です。
これらの2つは副詞としての用法や代名詞としての用法もありますが、ここでは形容詞としての用法を解説しています。
そしてこれらは「少数がある」または「少しはある」いうように、肯定の意味をあらわします。
2つの用法の違いは、a fewは可算名詞の前に用いられ、a littleは不可算名詞の前に用いられます。
そのためa fewの後ろに置かれる名詞は、複数形になります。
a. I can speak a few words of French.
(私は少しのフランスの言葉を話せます。)
b. She drank a little wine.
(彼女は少しのワインを飲みました。)
aはa fewを用いた例ですが、a few wordsで「少しの言葉」という意味になります。
可算名詞wordの前に置いて使いますが、wordはそこから複数形のwordsになります。
bはa littleを用いた例ですが、a little wineで「少しのワイン」という意味になります。
不可算名詞であるwineの前にはa littleを用います。
ところで、a fewとa littleのそれぞれの前にあるaを取った、fewとlittleは、まったく意味が異なります。
fewとlittleは「ほとんどない」や「少ししかない」という意味になります。
a fewとa littleが肯定の意味を持ちますが、fewとlittleは否定の意味を持ちます。
c. I have few friends.
(私には友人がほとんどいません。)
d. I have little time.
(私には時間がほとんどありません。)
cはfewを用いた例ですが、few friendsは「友人がほとんどいない」というように否定的な意味になります。
可算名詞friendの前にはfewが置かれますが、friendはそこから複数形のfriendsになっています。
dはlittleを用いた例ですが、little timeで「時間がほとんどない」というように否定的な意味になっています。
不可算名詞であるtimeの前にはlittleが置かれます。
上のcとdですが、a fewとa littleを用いた場合は、次のように比較をすることができます。
c. I have few friends.
(私には友人がほとんどいません。)
d. I have little time.
(私には時間がほとんどありません。)
e. I have a few friends.
(私には少しは友人がいます。)
f. I have a little time.
(私には少しは時間があります。)
上のようにcとdが「ほとんどない」というように否定的な意味になりますが、eとfは「少しはある」というように肯定的な意味になります。
※この否定的なfewとlittleは、口語ではhardly anyを代わりに用いるか、否定文においてmany(not many)やmuch(not much)が用いられます。
g. I don't have many friends.
(私には友人がほとんどいません。)
h. I don't have much time.
(私には時間がほとんどありません。)
※a fewとa littleのそれぞれの前にquiteまたはnotを置くと全く意味が異なります。
quite a fewまたはnot a fewは、「多数の」の意味になります。
そしてquite a littleまたはnot a littleは「多量の」の意味になります。
※littleは量的に「少し」という意味のほかに、愛情表現の意味も持ちます。
その場合のlittleは「かわいい」などの意味になります。
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