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副詞を置く位置は形容詞と違い、比較的自由です。
それはどの位置においても同じ意味をあらわす場合が多いことや、1つの文にいくつもの副詞を入れることができるからです。
そこで、副詞は文中、文頭、文末におかれることになりますが、以下の3つの副詞の置き方は、動作や行為の様子をあらわす副詞についての基本的な位置になります。
1<基本的に動詞の前>
副詞は基本的に動詞の前に置きます。
その動詞の後に何もなければ、その後ろに続けます。
He kindly waited for me.(彼は親切にも私を待ってくれた。)
She behaved foolishly.(彼女は愚かな行動をした。)
[behave = ふるまう]
She behaved foolishly. は、She behaved. というように動詞の「behaved」の後に何もなかったので、その後に副詞の「foolishly」を続けています。
2<助動詞があるときは助動詞の後>
She can fluently speak English.(彼女は流暢に英語を話せます。)
[fluently = 流暢に]
助動詞「can」の後に置きます。
3<be動詞があるときはbe動詞の後ろ>
This door is always open.(このドアはいつも開いています。)
be動詞「is」の後に置きます。
次に副詞の置き方について、少し踏み込みます。
副詞の位置は比較的自由ですが、位置によって文の意味が変わる場合があります。
たとえば、副詞を「to不定詞」に続く中に置いた場合は、その中にある動詞を修飾するのが普通です。
それから、「節(主語+動詞)」が2つある場合、一方の「節」の中に置いたときは、その中にある動詞を修飾するのが普通です。
「to不定詞」の場合を例にすると、I secretly decided to leave the party. の副詞「secretly」は、動詞「decided」を修飾します。
しかしその「secretly」を後ろに置いた I decided to leave the party secretly. では、動詞「leave」を修飾します。
※「well」は「よく」や「うまく」、「かなり」など意味が多い副詞です。
基本的に動詞の後ろに置きます。
しかし動作や行為の様子を表す場合は、文末におかれることが多いです。
They speak English well.(彼らはうまく英語を話します。)
※副詞は比較的自由に置くことができますが、動詞と目的語の間には置かないのが普通です。
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