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4.現在時を中心として右側の時間帯 4.1.英語においての未来表現形式と時間表示 4.1.1.未来表現の時間表示 英語には未来時制がないが、いくつかの未来の出来事を表すための形式が存在する。それらを本書では未来表現の形式と呼ぶことにするが、実は未来表現には2つの時間関係を表す時間表示がある。このことは第2章と第3章で述べたように話し手が焦点の置き方により過去時制と現在完了形を使い分けたことと同様に、未来表現の形式においても話し手の焦点の置き方で形式を使い分けなければならないということを意味している。 ここで、未来表現の2つの時間表示について示すと次のようになる。 (1) a. b. 発話時(S)は現在時に置かれている。出来事時(E)は、生じる出来事が未来であることから、置かれる位置も未来時である。しかし心の位置(M)については、2つの時間表示上で位置が異なっている。 (1a)では現在時に残ったままであり、(1b)では未来時に置かれている。このことは(1a)が話し手の心境について、現在との関係を強く持っていることを表していることになる。また(1b)については話し手の焦点が未来に向かっているために、現在との関係が弱いということになる。 これらの時間表示に含まれる意味と未来表現の形式については次節から述べていく。 |
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