5.実際に英語を教えるときの実技指導や使用する教材について学びます
(英語を使ったゲームの紹介とゲームのやり方についても学びます)
実際に英語を指導するときの基本的な指導方法について学びます。
たとえば、うまくできない子へのヒントの与え方や正しい方向へ自然に持っていかせるための方法などです。
その他にも基本的な英語指導の過程で、そこへ生徒の注意をもっていかせる方法なども学習します。
それから英語に関係したゲームや歌、その他の教材を使った場合の指導方法も実際に実演をしながら学びます。
以下はそのゲームや歌などの例を抜粋しました。
①色の名前を探させる
まずは、色のカードや物を使って色の名前を覚えさせます。
それから自分の着ている服から同じ色を見つけて教えます。
次に生徒が着ている服の中から同じ色を探してもらいます。
②簡単な会話
会話の入っていないイラストを見ながらどんな会話をしているのかを想像してもらいます。
会話は想像にまかせて自由に発表させます。
他に基本的な会話例のビデオや絵本も使うことができます。
③ぬいぐるみを使っての英会話練習
ぬいぐるみを生きているように見せながら、生徒と簡単な会話をします。
ぬいぐるみから生徒に話しかけたり、それから生徒に英語で答えさせたりします。
これは数種類あったぬいぐるみのうちの1つです。
中に手をいれてぬいぐるみの手や頭を動かすことができます。
他にもう1つのぬいぐるみを使って this と that の練習もできます。
それは2人で1つずつぬいぐるみを操って、1人が自分の持っているぬいぐるみを this と表現し、相手のぬいぐるみを that と表現しながらお互いのぬいぐるみどうしで会話をします。
注意することはできるだけぬいぐるみをリアルに見せることです。
ですからぬいぐるみを操っている腕はもう一方の腕で隠さなければなりません。
そうでないと見ている方にしらけムードがでてくるからです。
ぬいぐるみを登場させるときも、ただ出してきて手にはめていくのではなくて袋を用意して袋の中で隠しながら手にはめていきます。
そして登場させるときもその袋から少しずつ顔を出して、見ている方に期待感を持たせます。
④陣取りゲーム
イラストのカードをならべて、そのイラストの単語や単語を使った文を言いながら進んでいくというゲームです。
まずはイラストのカードを並べます。
カードにはそのイラストに関係した単語が書かれています。
次に2チームをつくってから並べたカードの両端にわかれます。
そして双方から並べられたイラストのカードの単語やその単語に関係した文を言いながら進んでいきます。
お互いに進んで、出会ったところでじゃんけんをします。
じゃんけんをして勝ったらそのまま進むことができますが、負けたら急いで元のところに戻らなければなりません。
戻ったら自分のチームの次の人が新たにスタートします。
そして、また出会ったら同じようにじゃんけんをしていきます。
じゃんけんで勝ち進みながら相手のチームがいるところまで行くことができたらゲーム終了です。
少し詳しく書いてみると次のようになります。
1.イラストのカードをならべます
カードにはそれに関係した単語が書かれています。
たとえば上のカードはスポーツに関係したイラストですが、「Soccer」や「Baseball」などの単語が書かれています。 |
2.2チームを作ってからカードの両端に並びます
3.双方のチームから1人が出ていきます。
それからカードに書かれた単語やその単語を使った文を言いながら進んでいきます。
文とは、たとえば「Soccer」の場合「I’m playing soccer.」などのことです。
|
4.お互いが出会ったところでじゃんけんをします。
勝ったらそのまま進むことができますが、負けたらすぐに戻らなければなりません。
じゃんけんに負けたチームの次に出る人は、負けた人が戻ってくるまで出ることができません。
|
5.どちらかが相手のチームまで進むことができたらゲームは終了です。
⑤じゃんけん
陣取りゲームで使うじゃんけんはもちろん英語です。
日本だと「最初はグー」から始まったりしますが、英語でじゃんけんをする場合は次のようになります。
「Rock, scissors, paper, One, two, three」
「Rock」で「グー」をだして、「scissors」で「チョキ」をだし、「paper」で「パー」をだします。それから、「One, two」と続けて、「three」でどれかを出してじゃんけんをします。
⑥パートナー探し
自分が持っているカードと同じカードを持っている人を探します。
カードには、たとえば「Happy」や「Sad」などが書かれています。
もしも「Happy」のカードを持っていたら「I’m happy.」と叫びます。
カードは同じことが書かれたものがそれぞれ2枚ずつあって、自分と同じカードを持った人がどこかにいます。
そしてカードを持った人たちが全員で一斉に「I’m …」と叫び合います。
全員でやるので大きな声でさけばないと相手にはわかりません。
そうやって同じカードを持った相手を見つけることができるまで叫び続けます。
時間をある程度で区切る場合がありますが、その場合時間がきたら今度はペアを見つけられたかどうかを一人一人聞いていきます。
ペアが見つかっていれば合格です。
⑦ビンゴゲーム
イラストが描かれたビンゴ用紙をみんなで持ちます。
それからその描かれたイラストのうち、1つを選んで他の人に質問をします。
質問する言葉は「Do you have …. ?」など、そのときに学習した文を使います。
それでもしも相手が「Yes, I do.」と答えたら、その選んだイラストのところに相手の名前をサインしてもらいます。
そうやって、時間内にできるだけ聞いて回ってサインをしてもらいます。
時間がきたら、ビンゴの数を聞きます。
1.質問をしてまわります。
たとえば「Do you have a pencil ?」
相手が「Yes, I do.」と答えたらサインをしてもらいます。
時間内にできるだけ多くのサインをしてもらいます。
そして、一番ビンゴを作れた人が勝ちとなります。
⑧インタビューゲーム
グループを作って、その中で好きな色やフルーツを英語で聞きます。
そして聞いた相手の答えを紙に書き込んでいきます。
全員の答えを聞いたら、自分でおもしろいと思った項目などを発表していきます。
英語で聞く質問はたとえば「What’s your favorite color ?」などです。
相手がもしも「I like blue.」と答えたら、「blue」と書き込みます。
1.まずはグループを作ります。
そしてグループの人の名前を最初に聞きます。
聞いたら書き込んでいきます。
2.それから色やフルーツなどの項目を聞いていきます。
3.全ての項目を聞いたら終了です。
その後は、一人一人発表していきます。
それはたとえば自分で面白い答えだなと思ったことなどです。
発表はもちろん英語でしますが、その場合は「He likes blue.」や「She likes blue.」のように「He」や「She」を使わせることができるので、三人称の勉強にもなります。
|
質問の答えを書き込むためのシートの例
他には英語の絵本や地図、その他色々な物の英単語のカードの教材も見ます。
そして英語の歌についても学びます。
英語の歌は動作がついているものですが、手だけであらわす「Eency Weency Spider」や体全体を使う「Hokey Pokey」を教えられます。
動作がある歌は、飽きがこないし子供達ものってきやすいということがあります。
動作も「Hokey Pokey」のように「Head」と言いながら頭を動かしたりするものがあるので、その場合は英単語と体の部分が一致しやすくなります。