基礎からの英語学習の目次へ Day 31-受動態- 受動態の基本的な作り方 受動態とは、主語が「〜をされる」という意味の文で、いわゆる受け身ともいわれています。基本的な型は<主語+be動詞+過去分詞>で、これにあてはめるだけで受動態の文を作ることができます。 「be動詞」の後には過去形ではなく、「過去分詞」が続きます。過去分詞には受動的な意味があります。それから、「誰にされるのか」を表したい場合は、「by+人」を加えます。(しかし、「by」以下は省略されることも多いです。そのことについては、「3」のところでふれていきます。) たとえば The novel was written by John. は、「その小説はジョンによって書かれた。」という意味の文ですが、主語は「The novel(小説)」で、これが「was written(書かれた)」ことになります。そして書いたのは「by John(ジョンによって)」です。 元の文(能動態)は、John wrote the novel.「ジョンは小説を書いた。」ですが、次はこの能動態から受動態になるまでの過程です。 --------------- 元の文 John wrote the novel. ↓ Johnにbyをつけてから、後ろへ持っていきます。 ↓ the novelを前に持っていきます。 ↓ wroteを過去分詞にしてから、be動詞を加えます。 ↓ 受動態 The novel was written by John. --------------- My room was cleaned up by my mother. (私の部屋は母によって掃除されました。) These pictures were taken by her. (これらの写真は彼女によって撮られました。) [taken(過分)− take(現)− took(過)] 受動態を作る意味 英語の語順は「主語+動詞+目的語」ですが、受動態の文は目的語をわざわざ文頭に持ってきます。そのことから能動態にした場合の主語よりも、目的語のほうに重点がある場合に受動態を使うことになります。 また、動作をする能動態の主語がわからない場合にも、受動態を使うことになります。たとえば次の例を見てください。 Someone stole my wallet. (誰かが私の財布を盗みました。) Someone broke the window. (誰かが窓ガラスを割りました。) 上の2例については、次のようにするのが普通です。 My wallet was stolen. (私の財布が盗まれました。) The window was broken. (窓ガラスが割られました。) 上のようにすると「誰かが〜をした」というよりも、「何かが〜をされた」という点に重点がおかれます。そして、誰なのかわからない「someone」については、省略されます。 「by」以下の省略 「1」の受動態の基本的な作り方でふれた The novel was written by John. では、もしも The novel was written. だけなら、意味が不自然なので「by」以下が必要になります。それは小説が書かれたけれども、書いた本人が現れていないからです。 しかし受動態は、重点をおく能動態の目的語を文頭におくことから、重点のない能動態の主語は省略されることが多いです。特に、元の主語のことがすでにわかっている場合によく省略されます。 English was taught in the class. (そのクラスでは英語が教えられました。) ここで、そのクラスで英語を教えたのは「先生」であることはわかりきっていることなので、「by」以下が省略されます。(この文は「by」以下がなくても不自然ではありません。) あえて「by」以下を続ける場合は、それを強調する意味にもなります。 また、一般的な人や漠然とした人についても省略をします。 たとえば次の例を見てください。 They sell flowers at a flower shop. 上の例を直訳すると「彼らは花屋で花を売っています。」となります。しかし普通は「They」を訳さずに、「花屋で花を売っています。」と訳します。 なぜならこの「They」は、一般的な人や漠然とした人を表すからです。この文を受動態にすると次のようになります。 Flowers are sold at a flowers shop. 上のように「by them」が省略されます。 基礎からの英語学習の記述式練習問題 記述式の練習問題です。半角英数字で解答してください。 受動態の作り方について 問題数:5問 今日のレッスンはこれで終わりです。 お疲れ様でした。 基礎からの英語学習の目次へ Copyright(c)英語喫茶
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