英語学習の参考説明 |
一 覧 |
D-1. 動詞について |
e. see、look、watchの「見る」の使い分けについて |
何かを「見る」と言うとき、よく用いるのはseeだろうか?それともwatchまたはlookだろうか。これら3つは全て「見る」という意味を持つために、日本語話者にとっては、使い分けが難しい場合がある。 そこでこれら3つの相違について、ここで説明していくことにするが、まず基本的な意味は次のようになる。 (1) a. seeの意味 あるものが自然に目に入る。意志を持って、見ない。 b. lookの意味 あるものを見ようとして見る。特に視線を向けるという意味がある。 c. watchの意味 あるものを注意して見る。特に動いているものを見るという意味がある。 seeは、自然に目に入るものを見るという意味から、映画を見たりする場合に用いられる。そのため、このseeは状態動詞で、普通は進行形にすることができない。 lookは、意志を持って見る意味があるが、特に視線を向けるという意味がある。そこで「彼女のほうを見る」という場合などでは、lookが用いられる。 watchもlookと同様に意志を持って見るという意味があるが、特に注意して見るという意味がある。そこで動いているものに対して見るという意味では、watchが用いられる。たとえばテレビの前やスタジアムの場において、スポーツ観戦をするような時である。 これらのことを図にすると、次のようになる。 (2) see a. I see some people in the garden. (庭に数人の人たちが見える。) b. We had dinner before we saw the movie. (私たちは映画を見る前に夕食をしました。) (ジーニアス大英和) (3) look a. She looked around the room. (彼女は部屋を見回した。) b. He looked at me and smiled. (彼は私のほうを見て微笑んだ。) (Longman) (4) watch a. I watched a baseball game on TV. (私はテレビで野球の試合を見た。) b. She watched the players through binoculars. (彼女は双眼鏡を使って選手たちを見た。) (ジーニアス大英和) 以上は3つの動詞の意味から使い分けられる例である。たとえば(4a)では、watchの代わりにseeやlook atを用いることも可能なのだが、普通はwatchのほうが用いられる。 引用文献 ジーニアス大英和辞典 大修館 Longman Advanced American Dictionary |
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