英語学習の参考説明 |
一 覧 |
H-4. 否定について |
c. 二重否定について |
2つの否定が用いられるとき、それを「二重否定」という。ここではその基本的な意味について説明をする。 まず、次は二重否定の例である。 (1) a. There is no rule but has some exceptions. (例外のない規則はない。) b. There was no one who did not speak ill of her. (彼女のことを悪く言わない人はなかった。) 上の例の日本語訳を見てわかるように、二重否定は結局、肯定の意味を表している。したがって、(1a)は規則には例外があることを意味し、(1b)は誰もが彼女の悪口を言っていたことを意味している。 次も同様である。 (2) a. It is not unknown to me. (私はそれをまんざら知らないというわけではない。) b. He was not unhappy. (彼は不幸というわけではなかった。) しかし、二重否定の意味は、単に肯定文で表される意味とは異なる。それは日本語でも同様となるが、二重否定のほうが「ためらい」を表し、意味的に「弱く」なるのである。 メモ 二重否定はためらいがちな肯定を表すが、逆にそこから強い印象を表す場合がある。 また、標準的ではない英語では、否定を重ねて否定を強調する場合もある。この場合、肯定にはならない。 |
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