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英語学習の参考説明
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M-2. 名詞について
a. 可算名詞と不可算名詞の区別
 

 英語には可算名詞と不可算名詞の区別があるが、日本語話者にとって、その区別は難しい。それは何が可算で不可算かは、英語話者の感覚によるもので、日本語話者との感覚とは異なるところがあるからである。ここでは英語の可算と不可算の区別について説明する。

 難しく説明した場合、普通名詞と集合名詞が可算名詞に入り、物質名詞、抽象名詞、固有名詞が不可算名詞に入ると言うことができる。

 少し簡単に説明した場合、数えられるものが可算名詞に入り、数えられないものが不可算名詞に入ることになる。

 しかし、何が数えられるもので、何が数えられないのかは、英語話者による感覚である。日本語話者とは感覚が少し異なるので、理解がしづらい。
 たとえば、りんご(apple)や本(book)は、数えられるものとしてすぐにわかる。しかし、水(water)やワイン(wine)になると数えられないとなる。ケーキ(cake)や肉(meat)、家具(furniture)も数えられないものとされる。

 ここで、可算と不可算の区別について、その目安となるものには、そのものが「1つの個体として、明確な印象を持てるかどうか」ということができる。
 数えられるものとは、数えなければならないものである。したがって数えるためには、1つ1つ明確な個体印象が必要なのである。

 appleは1個の丸いものが印象として浮かぶ。bookも1冊の四角いものが浮かぶ。したがって、これらは可算名詞となる。
 しかし、waterやwineは液体であり、明確な形は印象として浮かばない。つまり漠然としているのである。furnitureについても、日本語話者なら1つの家具というように考えても良さそうだが、furnitureは、テーブルやタンスなどの家具類を含む範囲の広い意味を持っている。したがって不可算名詞なのである。
 cakeやmeatも可算と考えられやすいが、これらも形が決まっているわけではない。様々な形がある。


 以上のことから、ある個体を明確に印象づけられれば、可算というように考えることができる。

 そこで、通常は不可算名詞でもそのように考えられる場合は、可算名詞にすることもできる。
 たとえばcakeは不可算だが、1つのホールケーキとして考えるならば可算になる。また、ワインなども個体や種類を印象づけるのならば可算になる。

(1)
a. Many wines are imported every year.
(多くのワインが毎年輸入されています。)

b. My favorite meats are lamb and chicken.
(私は子羊の肉と鶏肉が好きです。)

c. You have some gray hairs.
(白髪が少々ありますね。)

 個体として印象づける場合は当然として、種類として印象づける場合も、その観点から明確なものが浮かぶ。
(1a)のワインにしても、「多くの種類のワイン」という意味である。




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