英語学習の参考説明 |
一 覧 |
T-2.there構文について |
a. there構文の不定を表す主語について |
there構文とは、「there is/are +主語」の形式で表され、主語について「~がある」というように「存在」を表す。そこから存在文とも言われる。ここでは、there構文の主語が表す不特定性について説明する。 there構文は、be動詞の後に主語が置かれる構文だが、この主語は意味上の真主語となる。文頭のthereは、特に場所の意味を持たない形式的な主語とされる。 この存在のthere構文については、主語は不特定のものでなければならないとされている。したがって、次のようにすることはできない。 (1) a. *There is the book on the table. b. *There is the cat in the kitchen. 定冠詞はその名詞が特定であることを表すが、そこで(1)の2例は不自然になる。この他hisやher、thisやthatをともなう場合も、同様に特定となるので用いることはできない。つまり不定冠詞、some、manyなどで修飾される名詞が続くことになる。 (2) a. There is a book on the table. (テーブルの上に本があります。) b. There is a cat in the kitchen. (台所に猫がいます。) 不定詞句が用いられるところから、まだ話題にのぼっていないものが、there構文に用いられるということができる。 会話では、その導入として「~がある」というように用いられることになる。したがって、既知であることを表す定冠詞などの他、Maryなどの固有名詞、heなどの代名詞も用いることができない。Maryは人の名前だが、既にわかっていなければ用いないし、heなどの代名詞も同様に、既知となっていなければ用いないためである。 (3) a. There are many people to come this afternoon. (今日の午後多くの人がやってきます。) b. Is there anything in the box? (箱の中に何かありますか。) ところで、there構文にはbe動詞以外にも、come、seem、appear、happen、liveなどの動詞も用いられる。これらは広い意味で存在を表すためである。 (4) a. There seemed to be nobody in this building. (この建物には誰もいないようにみえた。) b. There stands a church on the hill. (丘の上に教会が建っている。) メモ there構文に用いられる意味上の主語は、新情報に相当することになる。(この新情報については、「旧情報と新情報について」を参照。) 参照 there構文とhave(基礎から英語学習Day44) 定冠詞と不定冠詞の基本 |
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