英語学習の参考説明 |
一 覧 |
Z-1. 前置詞について |
e. atとinの違いについて |
ここでは前置詞atとinについて、特に場所を表す場合の基本的な意味の違いについて説明をする。 atは狭い場所、つまりある一点を表し、inは広い場所を表すと言われる。しかしもっとわかりやすく説明した場合、atは「ある一点」ではあるが、その一点は話し手によって広くも狭くもなる。そこで日本語で表す場合は「~のところで」としたほうが理解しやすくなる。inは日本語で表す場合に「~の中で」としたほうが理解しやすいが、典型的なのは「ある容器の中」をイメージすることである。 (1) (2) a. She was at the station. b. She was in the station. 上において、相違はatとinだけであり、どちらも文として成り立っている。日本語訳は「彼女は駅にいました。」である。このとき(2a)は「駅」という地点を表している。それは「駅のところで」ということであり、意味的には駅構内を含めて、駅前などのそばも含まれる。 それにたいして、(2b)は「駅の中で」ということになる。意味的には常に駅構内を表すが、このとき話し手は、「駅」を「ある容器」としてイメージしていることにもなる。 (3) a. He arrived at San Francisco. b. He arrived in San Francisco. 上はどちらも「彼はサンフランシスコに到着しました。」という意味である。しかし意味的な相違がある。それは(3b)が広い感じを受けることである。(3a)のatは、「サンフランシスコというところで」という意味であり、「漠然とした地点」を表す。それにたいして(2b)のinは、「サンフランシスコの中で」というように、「街の中」を表すからである。 このようにatとinには意味の相違があるが、用いられるのは話し手の心理による。場所を地図上の一点のように考えるのならばatが用いられ、ある場所に包まれるように考えるのならばinが用いられる。 メモ 次はhouseとhomeに用いられる、atとinの関係である。 (4) a. in the house b. at home atとinは普通、上のように用いられる。houseは通常、建物としての家を表し、そこからその中を表すinを用いることができる。しかしhomeは同じ家の意味でも、生活の場としての家を表す。したがって通常は、atが用いられるのである。 参照 場所の前置詞(基礎から英語学習Day35) |
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