基礎からの英語学習 |
一 覧 |
Day 22
-数の形容詞、allとmostとno、everyとeach- |
今回はall、most、noの基本的な使い方についてふれます。 また、everyとeachの違いについてもふれていきます。 |
「all」、「most」、「no」(全て、たいてい、少しもない) |
「all」は「全ての」、「most」は「たいていの」という意味です。そして「no」は「少しもない」というように否定的な意味です。まずは「all」の使い方からふれていきます。 All people are not happy.(全ての人々が幸福ではありません。) The teacher wrote all papers.(その先生が全ての論文を書きました。) メ モ
「all」は単数と複数のどちらにも使うことができます。類似する意味では「every」がありますが、これは単数にしか使えません。意味は複数であっても、単数にして使います。 Everything will be all right.(万事うまくいくでしょう。) メ モ
上の「all right」は「申し分ない」という意味です。 次は「most」の使い方についてふれていきます。名詞の前に置いて使います(形容詞として)。 Most people think so.(たいていの人々はそう考えます。) 上の「most」は、漠然とした「たいてい」や「多くの」という意味です。 この「most」を次のように、「of」と一緒に使うこともできます(代名詞として)。 Most of the girls like movies.(ほとんどの女の子は映画が好きです。) この「most」は、「~のほとんど」や「~の大部分」というようにある程度特定した意味になります。「of」を使い、「あるものの中から」という意味になるからです。そしてその「あるもの」というのは、ある程度話し手に知られていることになります。 「of」の後の名詞には「the」をつけます。しかし、「them」や「us」などの代名詞が続いている場合は「the」をつけません。次はその例になります。 Most of them like movies.(彼らのほとんどは映画が好きです。) メ モ
動詞の形は「of」の後の(代)名詞に一致させます。たとえば上の例文で、「girls」は複数なので動詞は「like」となっています。 次は「no」の使い方についてです。これも名詞の前においてつかいます(形容詞として)。 He has no sisters.(彼には姉妹が1人もいません。) She gave no answer.(彼女は何の返答もしなかった。) メ モ
上のように、「no」は「少しもない」という意味で全てを否定します。これを「全体否定」といいます。 It's no joke.(決して冗談ではありません。) I'm no fool.(決してバカではありません。) メ モ
上のように「no」は「決して~でない」という意味も表します。たとえば、It's not joke. は単に「それは冗談ではありません。」という意味ですが、It's no joke. は少しおおげさに言うことになります。 |
「every」と「each」(「あらゆる」と「各々」) |
「every」は「あらゆる」や「全ての」、「each」は「各々」や「めいめい」という意味です。どちらも単数名詞の前において使います。意味的に複数ですが、単数として扱います。(複数名詞は単数名詞に変えて使います。) 前の「1」でふれた「all」は「ひとまとまりの全て」を意味しますが、「every」も同じ「全て」を意味します。しかし、その中の1つ1つを念頭に入れます。 「every」は「each」の意味も持っていますが、「each」のほうがより個々に考えます。 (1)He presented a diploma to every student. (学生全員に卒業証書を渡した。) (2)He presented a diploma to each student. (学生めいめいに卒業証書を渡した。) (1)は全ての学生に卒業証書を渡したという意味で「all」に近いです。 (=He presented diplomas to all the students.) それに対して、(2)も全ての学生に渡したという意味では同じですが、個々の学生の顔を見ながら渡したという意味が含まれます。 Not every man can be rich.(誰もが金持ちになれるわけではありません。) She numbered each paper.(彼女は1枚1枚にページ番号をつけました。) メ モ
上のように「all」、「every」、「each」の3つの意味は全体を指します。ただし「every」と「each」は個々のものを考えに含みます。 ところで、「every day」は「毎日」、「every week」は「毎週」という意味ですが、「every」に数詞を続けて「~ごとに」という意味で使うことができます。 このときの名詞は複数形になります。 every four days(4日ごとに) every five hours(5時間ごとに) メ モ
Every dog has his day. は、「誰にも得意の時代がある。」という意味のことわざです。 |
レッスンの確認問題 |
このレッスンにおいて、確認をするための問題です。余裕がありましたら、チェックしてみてください。 チェック 1 most の使い方について 問題数:7問 選択式問題の解説 チェック 2 every とeach 及びall の使い方について 問題数:5問 選択式問題の解説 |
ワンランク上の練習問題 |
記述式の練習問題です。半角英数字で解答してください。 エクササイズ 1 all、most、no について 問題数:5問 記述式問題の解説 エクササイズ 2 every とeach について 問題数:5問 記述式問題の解説 |
今日のレッスンはこれで終わりです。
お疲れ様でした。
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