基礎からの英語学習 |
一 覧 |
Day 65
-whoの関係代名詞- |
今回からは関係代名詞についてです。whoとwhose、そしてwhomによる関係代名詞についてふれていきます。 今回は比較的多いので、「3」の「whose」(関係代名詞その2)からは、後日にまわしても構いません。 |
関係代名詞とは? |
関係代名詞とは「who」、「whose」、「whom」や「which」、「that」、「what」などのことをいいます。これらは疑問詞として使いますが、関係代名詞としても使います。 そして関係代名詞とは、簡単にいうと、2つの文を1つの文にすることを言います。このとき一方の文は、もう一方の文のある名詞を説明(限定)します。この限定される名詞は、「先行詞」といいますが、詳しいことは次から説明していきます。 関係代名詞は、一方の文の名詞が「人」の場合、「who」、「whose」、「whom」のいずれかを使います。今回はこれらの3つについてふれていきます。 |
「who」(関係代名詞その1) |
関係代名詞の「who」は、「誰は」や「誰が」というように、「人」に対して使います。たとえば、次の例を見てください。 I know the woman who is playing the violin. 上の例 は「私はヴァイオリンを弾いているその女性を知っています。」という意味の文ですが、これは次のように2つの文を一緒にしています。 (1)I know the woman. (2)She is playing the violin. (2)の「She」は、(1)の「the woman」のことです。そこで(2)の文は、(1)の「the woman」について限定している文ということになります。 そしてこの(1)と(2)を一緒にするために、関係代名詞を使っていきます。ここで「She」を「who」と置き換えると、最初の例ができてきます。 上で、「who」の後(関係詞節)が、「the woman」のことを説明(限定)しています。このとき限定される名詞句を「先行詞」といいます。 多くの女性の中からヴァイオリンを弾いている女性というように、その女性のことを限定させるために関係代名詞を使っています。 I need a friend who speaks English. (私は英語を話す友人がほしいです。) There are people who work at a department store. (デパートで働いている人達がいます。) The man who is wearing a black shirt is a manager in this hotel. (黒いシャツを着ているその人は、このホテルの支配人です。) 1つ目の例でも、I need a friend. だけなら、「単に友人がほしい」という意味になります。 後の who speaks English は、a friend についてその意味を「限定」しています。 関係代名詞の動詞の形は、先行詞に合わせます。上の場合2つ目の文の「work」は、先行詞「people」に合わせるので語尾に「s」がつきません。 メ モ
「those」に「who」を続けて、「~をする人達」という意味で使うことができます。この場合の「those」は「those people」という意味になります。 |
「whose」(関係代名詞その2) |
「whose」は「誰の」というように、「人」に対して使います。たとえば次の例を見てください。 I saw the girl whose elder sister is a friend of mine. 上の例は「私は友人の妹に会いました。」という意味です。関係代名詞「whose」は、先行詞である「the girl」を限定しています。 元の文は次の2つです。 (1)I saw the girl. (2)Her elder sister is a friend of mine. (2)の「Her」は、(1)の「the girl」のことです。この「Her」は所有を表すので、1つの文にする場合は、同じ「所有」を表す関係代名詞「whose」を使います。 メ モ
関係代名詞「whose」は、「人」以外の「物事」にも使うことができます。 次の例も見てください。 The man whose name I couldn't remember called me. (名前を思い出すことができなかったその男は私を呼びました。) 上の例は次の2つからできています。 (1)The man called me. (2)I couldn't remember his name. (2)の「his」は、(1)の「The man」を指しています。それから(2)の「name」の所有を表しています(his name = the man's name)。 この場合は「his」を「whose」に置き換えて「whose name」にした後に、(2)の文頭にもってきます。それから(1)の先行詞に近づけるために、(2)を(1)に挿入する形になります。 The classroom whose windows were broken is forbidden. (窓ガラスが割られた教室は立ち入りが禁止されています。) The woman whose picture they exhibit is not an artist. (彼らが展示している絵を描いた彼女は画家ではありません。) |
「whom」(関係代名詞その3) |
「whom」は「誰に」や「誰を」という意味で、目的語の代わりになります。関係代名詞として使う場合も同じです。 たとえば次の例を見てください。 The woman whom we met yesterday is a teacher. (昨日私達が会った女性は先生です。) 上の例は次の2つからできています。 (1)The woman is a teacher. (2)We met her yesterday. (2)の「her」は、(1)の「The woman」のことです。この「her」は「met」の目的語なので、「whom」に置き換えます。それから(2)の文頭に持ってきてから、(1)に(2)を挿入します。 The students (whom) I scolded are exchange students. (私がしかった生徒達は交換留学生です。) The girl (whom) I teach English is a student of advanced class. (私が英語を教えているその彼女は上級クラスの学生です。) 上で「whom」を( )で囲んでいるのは、普通「whom」は省略されるからです。 関係代名詞の制限用法と非制限用法による発展的学習はその発展的学習28を参照してください。
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今日のレッスンはこれで終わりです。
お疲れ様でした。
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