英語の時間的感覚2 |
一 覧 |
1.2.4. 時や条件を表す副詞節においての現在時制 時や条件を表す副詞節には、当然現在時制も過去時制も用いられる。しかし、副詞節の表す意味が未来の出来事を表す場合は、willやshallを用いずに現在時制を用いて表すことになる。これはwillやshallを用いることが普通であるように思われる副詞節において、現在時制を用いるということであるが、このことはほぼ必然的に生じることでもある。 (27) a. The athletic meeting will be held outdoors unless it rains. (雨が降らない限り、体育会は外で行われます。) b. As soon as we get the tickets, we'll send them to you. (私たちが切符を手に入れるとすぐに、あなた方にその切符をお送りします) c. You will make a large profit if you invest in the stock. (その株に投資をしたら、大きな利益を得られますよ。) 上の3例で、主節が表しているのは未来の出来事である。副詞節中においても同様に未来のことを表しているが、未来表現は用いず現在時制が用いられる。 意味から考えるとwillやshallが用いられて当然である。この理由の1つには、主節においてすでに未来の出来事であることが示されているために、副詞節では再度未来のことであることを示す必要がないということがある。なぜなら、主節に関わる時や条件を修飾する副詞節は、その主節の示す時間に従うことになり、同じ時間を表すことが当然だからである。 (*8) 上の3例について副詞節のみの時間表示を示すと次のようになる。
(28) 出来事時(E)が表すのは、未来においての出来事である。副詞節には現在時制が用いられているが、意味上はwillやshallが用いられるため、心の位置(M)は未来時に置かれる。 (29) a. I will still be working when you come back to the office. (あなたが事務所に戻る時には、まだ私は働いているでしょう。) b. I will go out after I finish my homework. (宿題を終えたら出かけます。) c. It will be a long time before he gets well. (彼が良くなるには時間がかかるでしょう。) 上の3例も同様である。 when節、after節、before節が続いているが、意味上willまたはshallが用いられるのにも関わらず、これらを用いることはない。 (*9)
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