4.1.1. 現在形による未来表現
現在形で未来の出来事を表すことができるが、この場合現在形だけならば、単なる現在形の主な用法として捉えられることにもなるので、未来を示す副詞を続けることが多い。
(3)
a. The train leaves from Tokyo at 5:30 tomorrow.
(列車は明日5時30分に東京を発車します。)
b. We arrive tomorrow morning.
(私たちは明日の朝に到着します。)
上の2例をみてわかると思うが、現在形の未来表現とはすでに決定されていることである。
たとえば、2例にはAccording to the timetableを加えることができるように、変更をすることができない。これらは、「確定的な未来の予定」である。
現在形とは出来事を現在のこととして捉えることであったが、その図は次のようであった。
(4)
しかし、同じ現在形でも未来表現では、出来事が未来のために次のように表される。
(5)
(4)で表されていた赤い丸が未来に移動している。
そして話し手はそれを現在のこととして捉えている。
未来の出来事を現在のこととして捉えるということは、その出来事についての原因や計画が現在に存在していることである。
たとえば(3)にある2例は時刻表または他の要因からすでに決定された「計画」から生じていると考えることができる。このときの話し手の心境を、(5)の図では青い軸が表している。
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