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使役動詞とは、「~をさせる」という意味を持つ動詞で、make, have, let そしてgetも使役動詞として用いられる。これらの4つは同じ「~をさせる」という意味を持っていても、そこに含まれている意味には違いがある。これらの4つがどのようなときに用いられるかについて説明するが、have と let については「使役動詞の意味について(その2)」で説明をしていく。ここではmakeとgetについて説明をする。
まず、次の例がある。
(1)
a. He made us laugh.
(彼は私たちを笑わせた。)
b. He made me go.
(彼は私を行かせた。)
上はmakeの例だが、makeの一般的説明としては「強制」がよく言われる。それは「させられる者」の意思には関係がないからである。(1a)で、「私たちを笑わせた」のは「彼」の行為によるものだが、「私たち」の意思とは無関係に生じさせられている。
このことは、相手がたとえ嫌がっていても同じである。(1b)で「私」が行くのをたとえ嫌がっていても、「彼」はそのようなことをさせている。
そしてそこから「強制」の意味を感じることになる。makeは、相手が嫌がることに関係なく「させる」のである。
では、getの場合はどうだろうか。
(2)
a. I got him to stop smoking.
b. I made him stop smoking.
上はいずれも「私は彼にタバコをやめさせた。」という意味である。(2a)はget、(2b)はmakeを用いた使役文だが、違いがわかるだろうか。
普通、タバコは好んで吸っているものである。
(2b)は前に説明しているように、「強制」の意味が加わっている。つまり「彼」の意思に関係なく、タバコをやめさせることを強制した意味が含まれていることになる。
それに対して、(2a)では「強制」の意味はない。実はgetには「説得してさせる」または「努力してさせる」という意味がある。したがって(2a)では、彼はタバコを吸いたがっていたが、そこを説得してやめさせたという意味が含まれている。
以上だが、整理をすると次のようになる。
(3)
make … 相手が嫌がっていてもさせる
強制させる
get … 相手が嫌がっていてもさせる
説得(努力)してさせる
参照
使役動詞(基礎からの英語学習Day71)
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