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比較といえば、比較級を用いて優劣を表すことをすぐに思い浮かぶかもしれないが、このasを用いた比較は「同じくらい」または「同様に」というような意味で用いられる。いわば、同等を表す比較構文となる。
(1)
This is as important as that.
(これはあれと同じくらい重要です。)
1つの文に同じasが用いられているが、最初のasの後には原級を置く。ここで比較級を置かないことに注意が必要となる。つまり形容詞または副詞をそのまま続けることになる。また名詞を直接続けることができないのは、最初のasが副詞のためで、当然副詞は名詞を修飾することができない。
(2)
Tom drank as much wine as water.
(トムは水と同じ量のワインを飲んだ。)
上では名詞wineが用いられているが、その前にmuchが用いられているように、asが修飾しているのはそのmuchで、wineはas muchに修飾されることになる。
また、否定文にする場合はnotを置くことになるが、置く位置は最初のasの前になる。
(3)
I am not as tall as he.
(私は彼ほど背が高くない。)
上のようにas…asを否定した意味になるが、これはいわば劣性比較ということになる。
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