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betweenは、ものが2つのときに用いられ、amongはものが3つ以上のときに用いられるとされるが、3つ以上でもbetweenが用いられる場合がある。ここではbetweenとamongの基本的な意味について説明する。
まず、次の例がある。
(1)
a. There is little difference between the two.
(2つの間にはほとんど相違がありません。)
b. You have to appreciate the difference between right and wrong.
(あなたは善と悪を見分けなければなりません。)
c. She was standing among the crowd.
(彼女は人混みの中に立っていた。)
d. Money circulates among people.
(金は天下の回りもの。)
上のように、betweenはものが2つのとき、そしてamongはものが3つ以上のときに用いられるのが基本とされる。しかしbetweenでも、3つ以上のときに用いられる場合がある。
(2)
a. Switzerland lies between France, Italy, Austria and Germany.
(スイスはフランス、イタリア、オーストリア、ドイツと接している。)
b. Divide the cake between the three children.
(そのケーキを3人の子供に分けなさい。)
betweenは「ものが2つのとき」が基本だが、その意味は1つ1つのものが明確に区別されているということである。つまり「個別関係」を、話し手が明確に捉えているときに用いられる。
これに対してamongは3つ以上のものを、話し手が「集合的」に捉えているときに用いられる。
(3)
The three boys had $8 among them.
(3人の男の子はみんなで8ドル持っていた。)
上では、3人の少年を集合として捉えている。
次の例では、betweenとamongの双方が可能である。
(4)
This is an agreement between/among the three nations.
(これは3国間の協定です。)
上でbetweenを用いた場合は、3国の個々の国を話し手が念頭に置いていることになる。それに対してamongを用いた場合は、当然3国を1つの集合として捉えることになる。
以上を整理すると、2つのものが明確に捉えられる場合はbetweenを用いることになる。そして3つ以上の場合はamongが用いられるが、それでも個別的に捉えられる場合は、betweenも用いられることになる。
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