2.2 丁寧表現
法助動詞の過去時制は、表現を間接的にするために丁寧表現としても用いられる。形式は過去時制だが、この用法は仮定法過去に由来するために現在の時点に視点を置いた表現となる。
疑問文で用いた場合は依頼や許可を求めることを表す。
(2)
a. Could I use your phone? Yes, you can.
(電話を借りてもいいですか。ええ、どうぞ。)
b. Would you help us?
(手伝ってもらえませんか。)
(2a)のように、答えるときは現在時制を用い、Yes, you could. とはしない。
肯定文では提案を表す。
(3)
a. We could meet again here tomorrow.
(明日ここでまた会いましょう。)
b. I would do that, if you are tired.
(それをしてあげますよ、もしもお疲れなら。)
ところで、この用法は相手に対するいらだちを表すのにも用いられる。
(4)
a. You might ask before you use my P.C.
(私のパソコンを使う前に一言話してもらいたいね。)
b. Why couldn't she apologize?
(どうして彼女は謝ってくれないのだろう。)
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