今回からは接続詞に入っていきます。
接続詞1回目のDay17は and, or, but についてです。
どれもすでによく知っていると思われるものだと思いますがもう一度復習の意味を込めてみてください。
またこれらに関係した大事な表現についても一緒にふれてみました。
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語と語や文と文を結ぶ働きをします。
たとえば下のような2つの文を and をおいて結びます。
I bought a magazine and I read it.
(私は雑誌を買って読んだ)
[buy(現)- bought(過)- bought(過分)]
[magazine = 雑誌]
ただし、and の前の文と後ろの文で主語が同じときはその主語を and の後ろの方におく必要はありません。
そうすると、上の文は次のようになります。
I bought a magazine and read it.
もう少し例文を書いてみます。
She studied hard and (she) passed an exam.
(彼女は一生懸命勉強して試験に合格した)
I went home and he went shopping.
(私は家に帰り、彼は買い物に行った)
(主語が違う時は書かなければなりません)
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[AもBも両方」という意味です。
たとえば次のような例文があります。
She both plays the violin and speaks French.
(彼女はヴァイオリンを弾きフランス語も話します)
ヴァイオリンを弾き、フランス語も話せると2つのこと両方ができるという意味です。
これをもう少し詳しく書いてみると下のようになります。
both A and B の例文をもう1つ書いてみます。
The PC has both advantages and disadvantages.
(そのパソコンには良いところもあれば悪いところもある)
[advantage = 有利、便利]
[disadvantage = 不利、不便]
(ここでわかるようにAとBでは同じ形がおかれます)
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「〜しなさい」(命令文)に and の文をつけると、and 以下の文が「そうすれば」というような表現になります。
形は<命令文+andの文>になります。
考え方として次の2つの文があったとします。
@Hurry up.
(急ぎなさい)
[命令文]
AYou will be in time for the movie.
(映画に間に合うでしょう)
[in time = (〜するのに)間に合う]
@とAを and で結ぶと次のような意味になります。
Hurry up , and you will be in time for the movie.
(急ぎなさい、そうすれば映画に間に合うでしょう)
<命令文+and>の文をもう一つ書いてみます。
Go straight on , and you will see the station.
(まっすぐ進みなさい、そうすれば駅が見えてきますよ)
命令文について
命令文について作り方などを書いてみます。
命令文は命令、要求などをあらわす文です。
作り方は動詞の原形を文頭においてつくります。
また、相手(you)は普通省略されます。
例文を次に書いてみます。
Calm down.
(落ち着きなさい)
[calm = 落ち着かせる]
型:[動詞の原形(calm)+down]
Call me a taxi.
(タクシーを呼んで)
型:[動詞の原形(call)+me 〜]
Be quiet.
(静かにしてください)
型:[be動詞の原形+quiet]
また否定の命令をあらわすときは、Don't か Never を使います。
意味的には相手に対して禁止をあらわします。
作り方は Don't か Never を文頭において次に動詞の原形をおいていきます。
例文を書いてみます。
Don't waste time.
(時間を無駄にするな)
[waste = 無駄につかう]
Don't be in a hurry.
(急いではいけない)
[in a hurry = 急いで]
be動詞に対しても、Don't が使われます。
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A or B のとき、「AまたはB」と選択の意味をあらわします。
たとえば次の文があります。
Which would you like tea or coffee ?
(紅茶とコーヒーとどちらがいいですか)
この文のように紅茶(tea)とコーヒー(coffee)を or で選択させます。
or の例文をもう少し書いてみます。
Who is younger, him or her ?
(彼と彼女とどっちが若いですか)
Do you want to play tennis or soccer ?
(テニスとサッカーとどっちをしたいですか)
★<否定文の後に or を続けた場合>
否定文の後に or の文を続けた場合は or 以下の文も否定文の意味になります。
そして意味は「AでもBでもない」というように両方を否定します。
これは<neither A nor B>の形と同じになります。
(この形は英検やTOEICでよく見られます。
neither についてはDay31のを参照してみてください。
否定文+or には次のような例文があります。
I don't smoke or drink.
(私はタバコもお酒もやりません)
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<命令文+and>のときは「〜しなさい、そうすれば」という意味になりました。
<命令文+or>の場合は「〜しなさい、さもないと」という意味になります。
次に例文を書いてみます。
Hurry up, or you will be late.
(急ぎなさい、さもないと遅れますよ)
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「しかし」や「だけれども」のような意味です。
広く使われていますが復習の意味も含めて書いてみます。
つまり意味的には、A but B のような文があった場合「AだけれどもBだ」というようになります。
例文を書いてみます。
He was poor but he was happy.
(彼は貧しかったけれども幸せだった)
She wanted to pass the entrance exam but she didn't study for it.
(彼女は入学試験に合格したかったけれども、そのための勉強をしなかった)
ただし、次のような文では少し注意がいります。
He was not rich but happy.
この場合は(彼はお金持ちではなかったが幸せだった)という意味になります。
これは<not A but B>という形の文で、意味は「AではなくてBだ」となります。
つまり、Aを否定させた形にしますが but をつけることで but 以下が逆転し否定をうち消したBが成り立ちます。
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「AばかりではなくBも」という意味です。
AとBには基本的に同じような種類の語がはいります。
またこの文に続く動詞はBに一致させます。(大学入試でよくみられます)
たとえば、Aが二人称(you)だったとしてもBが三人称単数(he, she)ならば動詞は三人称単数であるBに一致させて s がついたり is や was が使われます。
また also は省略されることがあります。
この形の例文を1つ書いてみます。
Not only you but also he was absent from the lecture.
(あなたばかりでなく彼も講義を欠席した)
この例文をもう少し詳しく書いてみます。
上の例文とはすこし順序が違った例文も1つ書いてみます。
She not only did not eat but also did not drink.
(彼女は食べないだけでなく飲むこともしなかった)
始めにも書きましたがAとBには基本的に同じような種類が入ります。
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but に関係する表現に nothing but と anything but があります。
それぞれの意味は次のようになります。
★<nothing but について>
nothing but は「〜だけ」や「〜するだけ」という意味です。
(only と同じ意味になります)
次のような例文があります。
She wanted nothing but love.
(彼女は愛だけがほしかった)
He is nothing but a child.
(彼はただの子供だ)
She does nothing but read.
(彼女は読書ばかりしている)
基本的な考え方としては、
<主語+動詞+nothing but+動詞(または名詞)>になります。
そして、「〜するだけ」にあてはまる文を nothing but の後ろにおきます。
上の例文で、She does nothing but read. を詳しく説明してみると次のようになります。
★<anything but について>
nothing but は「〜するだけ」というような意味をあらわしていました。
anything but の場合は「決して〜でない」や「〜以外は何でもする」という意味をあらわします。
「決して〜でない」の「〜」の部分と「〜以外は何でもする」の「〜」の部分はいずれも anything but の後ろにおきます。
次にいくつか例文を書いてみます。
<「決して〜でない」を意味するときの例文>
Your answer is anything but correct.
(あなたの答えはとても正しいというものではない)
[correct = 正しい、正確]
He is anything but a gentleman.
(彼は決して紳士とはいえない)
<「〜以外は何でもする」を意味するときの例文>
I can do anything but it.
(それ以外は何でもできます)
The movie is anything but satisfactory.
(その映画には全く不満足だ)
[satisfactory = 満足な]
nothing と anything について
but をとった nothing と anything についてのもともとの意味について書いてみます。
nothing は「何もない」という意味です。
例文を1つ書いてみます。
I have nothing to eat.
(食べ物が何もない)
anything は「どれでも」という意味です。
例文を次に書いてみます。
I will do anything.
(何でもしましょう)
また他に次のような語もあります。
something → 意味は「何かある事、何か」
everything → 意味は「全てのこと、何もかも」
2つについて例文を次に書いてみます。
<something の例文>
I will play something on the violin.
(ヴァイオリンで何か弾きましょう)
<everything の例文>
Everything is true.
(全てが本当です)
everything の後には is がおかれていますがそれは everything が単数として扱われるからです。
また nothing, anything, something も単数として扱われます。
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