接続詞2回目のDay18は because と so についてです。
これらの接続詞も1回目のDay17と同様よく知られていますが復習の意味も込めてもう一度見てください。
so に関係するところでは<so〜that...>や<so that〜>の文にもふれてみました。 |
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because は「なぜならば」や「〜なので」という意味です。原因や理由をあらわすときに使いますが、よく使われる接続詞です。
because の後の文は普通の文のように作ります。
つまり、主語、動詞の順番でおいていって文を作ります。
そして、because 以下の文が原因や理由をあらわします。
次に1つ例文を書いてみます。
I didn't go to the party, because I was tired.
(私は疲れていたので、パーティーには行かなかった)
これは文頭の文で「パーティーに行かなかった」とあらわし(I didn't go to the party,)、because 以下の文でパーティに行かなかった理由をあらわしています(because I was tired.)。
もう一つ例文を書いてみます。
I opened the window because it was very hot in the classroom.
(教室がとても暑かったので、私は窓を開けました)
また because は文頭に持ってきて先に原因や理由をあらわすこともできます。
もう少し詳しく書いてみると下のようになります。
★<because of>
理由を表現する because には because of という形もあります。
ただし、because of に続くのは名詞に相当する語で because の後に続いたような文の形ではありません。
次に例文を1つ書いてみます。
The baseball game was canceled because of rain.
(雨のために野球の試合は中止になった)
(<because of+名詞>の形に注意してください。because のように文は続きません。)
for について
理由をあらわす接続詞としての because に対して同じような意味で使われる for があります。
for も接続詞として because のような理由をあらわす文を書くことができます。
次に例文を1つ書いてみます。
It must be cold outside, for it snows.
(外は寒いにちがいない、雪が降っているから)
[outside = 外は]
for の後に主語+動詞の文をおくことができます。
(接続詞としての for の使い方です)
ただし for には because と違って次のことに注意をする必要があります。
★<for は文頭におくことができません>
つまり、接続詞 for を文頭において先に理由を書くことができません。
また、for は補足的なことを表現するために使われる語で、もともとは直接に理由を述べるための語ではありません。
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接続詞としての so は前の文に続けて「それで」や「したがって」というような意味で使われます。
つまり、「〜なので、〜した。」というときこの「〜なので」の部分が so にあたります。
次に例文を1つ書いてみます。
It was cold, so I closed the window.
(寒かったので、私は窓を閉めました)
これは it was cold(寒かった)に so(それで)をつけて、後に結果となる I closed the window.(窓を閉めた)をおいた文です。
下にもう少し詳しく書いてみます。
次にもう一つ接続詞 so の例文を書いてみます。
We were tired, so we took a taxi.
(私たちは疲れていたので、タクシーをつかいました)
また、so には hot や hard(堅い、難しい、一生懸命)のような形容詞や副詞を強調する働きもあります。
よく very hard のように very で強調するのを見ることがあると思いますが、それと同じように so も働きます。
この場合の so について次に書いてみます。
★<強調をする so について>
基本的に so は形容詞や副詞の前において強調をさせます。
たとえば、hard(難しい)に so をつけてみると
so hard(とても難しい)となります。
次に例文を1つ書いてみます。
So many people came to the concert.
(本当にたくさんの人たちがコンサートに来ました)
形容詞と副詞について
ここで形容詞と副詞の違いについて復習してみます。
<形容詞>
形容詞は名詞を修飾する語のことをいいます。
たとえば many や little , tall などです。
<副詞>
副詞は動詞や形容詞、他の副詞を修飾します。
たとえば often , almost , always などです。
形容詞と副詞についてここでは軽くふれておきます。
後ほど詳しく書いていくつもりです。
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so 〜 that... で「(非常に)〜なので...」という意味をあらわします。
これはの最後で取り上げた、強調させる意味での so をおいて形容詞や副詞を強調した後に that をおいて that 以下の文でその結果などをあらわします。
次に例文を1つ書いてみます。
I got up so early that I had a good time drinking coffee.
(私はずいぶん早く起きたので、コーヒーをゆったりと飲むことができた)
この文はまず so で early(早く)を強調して I got up so early (私はずいぶん早く起きた)とします。
それから、that をおいてそのために起きたことを普通の文のように書いていきます。
これをもう少し詳しく書くと下のようになります。
次にこの例文をもう一つ書いてみます。
She sings karaoke so beautiful that I want to sing like her.
(彼女はとてもきれいにカラオケを歌うので、私も彼女のように歌いたい)
以上のように so は形容詞や副詞を強調して文を作ります。
ですが、名詞を強調したい場合はどうなるでしょうか?
so は名詞に対して強調することはできません。
この場合、so ではなくて such をおいて名詞を強調して文を作っていきます。
つまり、<such 〜 that...>になり、「〜」には名詞が入ります。
次に例文を1つ書いてみます。
It was such a wonderful TV program that I saw it three times.
(それはとてもいいテレビ番組だったので、私はそれを3回も見ました)
この文は見てのとおり、名詞の場合に such を使うことをのぞけば意味的なものは so のときと全く同じです。
such の次の名詞は省略されることもありますが、その場合は such と that がそのままくっついて such that になります。
such that はそれ自体「とてもすごい」というような意味になります。
名詞が省略されたときの such that の例文を1つ書いてみます。
Her picture was such that she was awarded first prize.
(彼女の絵はとても優れていたので、彼女は1位を授与された)
[award = 授与する]
[prize = 賞]
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上で取り上げた such の文ですが、such の代わりに so を使って文を作ることもできます。
これは慣れるまでは複雑に思ってしまうかもしれませんので、難しく思いましたら読み飛ばしてください。
たとえば上では次の文を取り上げました。
It was such a wonderful TV program that I saw it three times.
(それはとてもいいテレビ番組だったので、私はそれを3回も見ました)
この文の such を so に代えることができるということですが、このままでは so に代えることができません。
so に代えるには such と that の間にある a wonderful TV program に手を加える必要があります。
前にも書きましたが so と such には下のような決まり事があります。
もう一度見てみましょう。
so → 形容詞・副詞の前におくことができます。
such → 名詞の前におくことができます。
さて、such に続いていた a wonderful TV program ですがこれを形容詞と名詞に分類してみると下のようになります。
ここで such の代わりに so をおきたい場合は上の語の順番を下のようにおきかえます。
(英検にも出題されています)
つまり、<such+a(an)+形容詞+名詞>を <so+形容詞+a(an)+名詞>の順番にします。
こうすることで such の代わりに so をおくことができます。
上のように順番を変えた文を次に書いてみます。
意味はもちろん同じで変わりはありません。
It was so wonderful a TV program that I saw it three times.
もう一つ、たとえば次のような語があったとします。
such a good man
これも <such+a+形容詞+名詞>ですが順番を変えて so をおくと次のようになります。
so good a man
ただし、名詞の前に a か an がくるときだけしか so をおくことができません。
つまり、名詞が複数形の場合は so をおくことができませんので注意がいります。
下に比較するために文を書いてみます。
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の so 〜 that... とは違い so と that をつけます。
そして意味的には結果をあらわします。
つまり「そのために〜が起きた」(〜の部分は so that 以下の文)というようになります。
また普通は so that の前に ,(コンマ)をおきます。
それから that は省略されることがあります。
特に口語では省略されます。
so that の例文を1つ書いてみます。
I overslept , so that I was late for the lecture.
(私は寝過ごしたので、講義に遅刻した)
この文は、I overslept(私は寝過ごした)に so that 以下の文をつけて寝過ごしたために起きたことを説明しています。
ちょうど so を接続詞としてあつかった文と同じと考えることができます。
文のつくりも接続詞の so と変わりはありませんが、下にもう少し詳しく書いてみます。
もう一つ so that の例文を書いてみます。
It was raining , so that I had to open an umbrella.
(雨が降っていたので、私は傘をささなければならなかった)
[umbrella = 傘]
次の項目では目的をあらわす so that を使った文を説明します。
同じ so that を使った文ですが意味が違ってきますし、文の作り方も少し違ってきますので注意してください。
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の so that の文とは違い、これは目的をあらわす so that です。
つまりこの so that では so that 以下での文で「〜をするために」という意味をあらわします。
前の結果をあらわす so that との違いには次の2つがありますので注意してください。
1.so that の前には普通 ,(コンマ)をおきません。
2.so that 以下の文の中では助動詞である may や canがつかわれます。
目的をあらわす so that の例文を次に1つ書いてみます。
You should speak clearly so that we may understand you.
(私たちが理解するようにあなたは明確に話すほうがいいですよ)
この文では「〜するために」という目的を so that 以下に書いて文を作っています。
so that 以下の文の中では may や can の他に will や should も使われることがありますが、shall はあまり使われません。
もう少し詳しく下に書いてみます。
例文をもう一つ書いてみます。
I'll give you the violin so that you can practice it.
(あなたが練習できるように、私があなたにヴァイオリンをあげます)
[practice = 練習する]
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