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接続詞3〜英文法19
before / after (接続詞B)


接続詞3回目は before と after についてです。
これらはよく知られているものの1つです。
よく知られてはいますが今回はこの2つにテーマをしぼって深くふれていきたいと思います。




  before は「〜する前に」や「〜しないうちに」という意味です。
今回のテーマである接続詞としての使い方の他に前置詞(before の後に名詞をおく使い方)としての使い方があります。
まずはテーマに沿って接続詞としての使い方について書いていきます。


★<接続詞としての before>

「何かをする前に」という意味で文を before の後に書いていきます。
before の後ろは普通の文のように主語+動詞の順番においていきます。


次に before の例文を1つ書いてみます。


I always have breakfast before I go to school.
(私は学校に行く前にいつも朝食をとっています)


この文は、「I always have breakfast(私はいつも朝食をとっています)」と
「I go to school(私は学校に行く)」の2つの文を before で接続した格好になっています。

before は「〜する前に」という意味ですから、
before I go to school は「私は学校へ行く前に」という意味になります。
そして、「学校へ行く前」に何をするのかを before の前の文で説明しています。


もう1つ before の例文を書いてみます。


Do it now before you forget.
(忘れないうちに、それを今やりなさい)
[forget = 忘れる]


また、before 以下の文が未来形になるようであっても現在形にすることに注意してください。


たとえば次のような2つの文があるとします。


@ You will come home.
(あなたが家に来ます)

A I will clean my room.
(私は部屋を掃除しておきます)

この2つの文を before で1つの文にする場合は次のようになります。


I will clean my room before you come home.
(あなたが家に来る前に私は部屋を掃除しておきます)


このように before の中はたとえ未来のことであっても現在にします。


もう少しだけ詳しく書いてから次に進んでみます。







★<前置詞としての before>


ここからは接続詞としての before ではなくて前置詞として before について書いていきます。
ですが「前置詞」だからといって難しく考えないください。
「前置詞」と言葉は難しく書いていますが、前置詞を簡単に説明すると名詞の前におく語のことをいいます。
また名詞の代わりに動名詞(動詞のing形)をおくこともできます。
それによってそれらは形容詞や副詞的な働きをする語になりますが、ここでは前置詞の後には名詞(動名詞)だけをおくことができるとだけ覚えていても結構です。

さて、前置詞の後には名詞(動名詞)しかおけないのですから前に学習した接続詞の before とは違い、前置詞の before の場合は後ろに主語+動詞のような文をおくことができません。
次にその例文を1つ書いてみます。


We was very nervous before the entrance exam.
(入試の前、私たちはとても緊張した)
[nervous = 緊張する]
[entrance = 入口、入学、入会]



上の文では before 以下が名詞の the entrance exam(入試)になっていて主語+動詞のような文にはなっていません。
このように before には文をおく接続詞的な使い方と名詞をおく前置詞的な使い方があります。


もう1つ例文を書いてみます。


I went for a walk before breakfast.
(朝食の前に、私は散歩をしました)


ところで、前置詞としての before には名詞の代わりに動名詞をおくことができるとも書きましたがその場合はどうなるでしょうか?
次にそのことについて書いてみます。



★<前置詞としての before(動名詞を使った場合)>


まずは例文を1つ書いてみます。
前に書いた例文 I went for a walk before breakfast.を例にとって書いてみます。
この文を動名詞を使った before の文にしてみると次のようになります。


I went for a walk before having breakfast.


意味は前に書いた文のときと同じになります。
ただ今回は breakfast の前に動名詞 having がおかれました。
having は have の ing形です。have breakfast で「朝食をとる」という意味ですが、今回はこの have を having にして文を作りました。
このように動詞のing形である動名詞を代わりにおいていくこともできます。

ここでもう1つ例文を書いてみます。


I read a newspaper before going to work.
(仕事に行く前に、私は新聞を読みます)


また、ちょうど主語+動詞のような文で主語が省略された形になっていることに注意してください。
たとえば、上の文で言うなら before going to work は
before I go to work の主語である I を省略した形です。そしてその次に go を動名詞にしておいています。

もう1つ、前に書いた before having breakfast の場合は
before I have breakfast ということになります。


さらに before 以下の元の文が過去の文だった場合に動名詞を使った文にすると意味は過去ですが、見た目は現在の文と変わりがなくなります。
たとえば次の2つ文を見てください。


@ before I have breakfast
(朝食をとる前)

A before I had breakfast
(朝食をとった前)

この2つの文をそれぞれ<before+動名詞>にしてみると2つの文とも見た目上は同じである次の文になります。


before having breakfast



ここで前置詞 before について整理してみます。







また before には副詞的な使い方もありますがここでは簡単にふれておきます。
副詞については後ほど詳しくふれてみるつもりです。



before を副詞として使う場合、意味的には「(今よりも)以前に」というように時間的に以前のことや、「前方に」というように位置的な意味があります。

例文を1つ書いてみます。


I have seen you before.
(前にあなたに会ったことがあります)


副詞は動詞や形容詞、文全体を修飾します。
そしてこの副詞としての before はそれだけで「前に」という意味でこの文を修飾しています。
また I have seen は現在完了形といわれている文です。
(現在完了形についてはDay35からふれています)






  before long と it is not long before はどちらも「まもなく」や「近いうちに」という意味です。
ですが、before long は前に少しふれたような副詞として使います。
一方 it is not long before は before の後に普通の文が続きます。
まずは before long について書いてみます。


★<before long>


before long は「まもなく」や「近いうちに」という意味で副詞として使います。
副詞というと難しく聞こえますが、文の後ろにおいたりして動詞や文を修飾します。
たとえば次の文があったとします。


She will be back.
(彼女はもどるでしょう)

この文に before long おくと次のようになります。


She will be back before long.
(彼女はまもなくもどるでしょう)

ちょうど同じ副詞である soon(まもなく、すぐに)と同じ意味で使えます。



★<it is not long before>


it is not long before は before long の順番が逆になったようですが、before の後には普通の文が続きます。
意味は同じ「まもなく」や「近いうちに」です。


次に例文を1つ書いてみます。


It will not be long before she comes.
(まもなく彼女はやってきます)

つまり<It is not be long before+主語+動詞>ということになります。


ここで before long と it is not be long before についてもう一度見てから次に進みたいと思います。










  after は「〜のあとに」という意味です。
接続詞の他に前の before で学習したような前置詞としての使い方や副詞としての使い方があります。
ここでは after について接続詞と前置詞としての使い方を書いていきます。

接続詞も前置詞も前の before の場合と同じように考えて文を作っていきます。
それを復習しながら考えてみると次の2通りの使い方があります。


@ after+主語+名詞  (接続詞の場合)
A after+名詞(動名詞)  (前置詞の場合)


それぞれについて例文を書いてみます。


We went home after we saw the movie. (接続詞)
(映画を見た後で家に帰りました)

I was very tired after I went shopping. (接続詞)
(買い物に行った後に私はとても疲れました)


We went to the art museum after school. (前置詞)
(学校の後で私たちは美術館に行きました)
[art museum = 美術館]

前置詞として使う場合はこのように名詞を after の後ろにおきますが、これも before の場合と同じことになります。
また、名詞の代わりに動名詞を使う場合は次のようなります。



I drank a cup of coffee after eating dinner.
(夕食の後で私は一杯のコーヒーを飲みました)


この動名詞を使った前置詞の after もやはり前の before と同じ考え方に基づいて文を作ることができます。
つまりこの場合の after 以下の文はちょうど主語を省略して動詞を動名詞に変えたようになります。





  after all は「結局」という意味です。
つまり「結局〜した。」というような意味になります。
ですが、ただ単に「最後に〜した」という意味では使われず「(予想に反して)結局〜した」という意味で使われます。


after all の例文を1つ書いてみます。


I thought she was going to choose French, but she chose English after all.
(私は彼女がフランス語を選択すると思ったが、結局彼女は英語を選択した)
[choose = 選ぶ]
[choose(現)- chose(過)- chosen(過分)]




また after all は副詞ですが別に挿入語句とも呼ばれています。
挿入語句とは独立的に文の中に挿入され文の説明などをするものをいいます。
ここで after all 以外の挿入語句の例を下にいくつか書いてみます。







上の例を使った文を次に書いてみます。


In fact it was a wonder that you don't know about it.
(あなたがそのことについて知らないのはまったく不思議だ)
[wonder = 驚くこと、不思議なこと]

In general, the streetcar is here by 6 a.m.
(市電は普通午前6時までにここにきます)
ここでの by は「〜まで」という意味です。
[streetcat = 市電]



















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