接続詞4回目は while や until について書いていきます。
その他には during などのことにもふれてみました。
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while は「〜している間に」という意味である期間をあらわします。
while 以下には主語+動詞の普通の文がおかれます。
そして while 以下の文が「〜している間」という意味になります。
まずは例文を次に書いてみます。
She often ate meat while she was in Australia.
(彼女はオーストラリアにいた間よく肉を食べていました)
この文は she was in Australia(彼女はオーストラリアにいた)に while をつけて「その間に彼女は〜」という意味にしています。
もう1つ例文を書いてみます。
John came while you were away.
(あなたがいない間にジョンが来ましたよ)
この文も while 以下の you were away が「あなたがいないその間に」という意味で使われます。
ここで下に少しまとめてみます。
また while 以下の文で be動詞ではない一般動詞が使われる場合は普通進行形の文にして使われます。
その例文を1つ書いてみます。
I watched TV while I was having tea.
(私は紅茶を飲みながらテレビを見ていました)
I had tea を I was having tea にしています。
このように while 以下は普通進行形にします。
ところで上の文はよく次のように省略がおこります。
I watch TV while having tea.
これは while の次に続いていた I was が省略された格好になっています。
このように while で接続された前後の文の主語が同じ場合はよく while 以下の文の主語と be動詞が省略されます。
ということはちょっと前に書いた文である
She often ate meat while she was in Australia. は次の文のようにもなります。
She often ate meat while in Australia.
(She was の省略です)
ここで詳しくまとめてみます。
during について
while と同じ意味で during という語があります。
つまりこの during もある期間で「〜している間に」という意味で使われます。
そして while の文を during の文に書き換えることもできます。
ただし during は while と違って文の作り方が違います。
ここではその during について書いてみます。
during が while と違うのは while が接続詞なのに対して during は前置詞だということです。
つまり文が後につづいた while とは違って during の後は文ではなくて名詞がきます。
この during の後は名詞がくることには注意をしてください。
それでは例文を1つ書いてみます。
I went to New Zealand during the summer vacation.
(夏休みの間、私はニュージーランドに行きました)
この文のように during の後は the summer vacation(夏休み)のような名詞がきます。
もう1つ例文を書いてみます。
I studied English during my stay in London.
(ロンドンに滞在している間、私は英語を勉強しました)
またこの文は while を使って書き換えることもできます。
書き換えた文を次に書いてみます。
I studied English while (I was) staying in London.
(ロンドンに滞在している間、私は英語を勉強しました)
意味ももちろん同じになります。
during と while は意味上同じですがその使い方には注意をしてください。
下に比較した文を書いてみます。
× I studied English during I was staying in London.
○ I studied English while I was staying in London.
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until は「〜するまで」という意味です。
つまり until 以下の文が「〜するまで」というような意味をあらわします。
そして until の前の文では継続を意味する動詞がくることに注意をしてください。
なぜなら until には「〜するまで」と時間的にはずっと継続した意味があるからです。
たとえば次のような文があったとします。
until I come back
(私がもどるまで)
この文の場合は「私がもどるまで」の間ずっとという意味があります。
そしてこの until の文がくっつくもう一方の文の動詞には、その「私がもどるまで」の時間の範囲内で継続させるような動詞がくることになります。
until I come back で例文を1つ書いてみます。
Wait here until I come back.
(私がもどるまでここで待っていてください)
この文では、until の前に wait をおいていますが wait は「私がもどるまで」の間中「ずっと待っている」という継続した意味で使っています。
もう1つ例文を書いてみます。
I will stay here until the snow stops.
(雪が降らなくなるまで私はここにいます)
ただし、否定文にする場合は継続した動詞でなくても使うことができます。
例文を書いてみます。
Ann didn't start to read a newspaper until she was ten.
(アンは10歳まで新聞を読むことをしなかった)
このように否定文では start(始める)のようにその時だけで継続を意味しない動詞を使うことができます。
また until 以下の文ではたとえ未来の文であったとしても現在形になることに注意してください。
たとえば先に例文で使った次の文ですが、
Wait here until I come back.
この文の until 以下の文は本来なら未来のことをあらわしています。
そして until がなければ I will come back とするところですが until の後では現在になります。
until の後の現在について
until の後はたとえ未来でも現在にすると書きましたが、このようなことはこれまで学習してきた before などでも書きました。
before や until では未来の文でも現在にして書くことになりますが、これには実はある決まりがあります。
文法的には「時・条件をあらわす副詞節では未来の場合でも will, shall を用いず現在形であらわす」というのがあります。
つまり until や before のように時をあらわす語や条件をあらわす語の後では未来のことであっても現在にするという決まり事があるのです。
これは大切なことなのでぜひ覚えておいてください。
また条件文については後ほど詳しく書いていくつもりです。
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ところで until には<until+名詞>の形、つまり前置詞としての使い方もあります。
次では前置詞としての使い方についても書いてみます。
★<until+名詞(前置詞としてのuntil)>
たとえば until に名詞 Monday をつけると「月曜日まで」という意味になります。
次に until+名詞の例文を書いてみます。
We are going to stay here until Monday.
(月曜日まで私たちはここに滞在するつもりです)
このように文をつくることができます。
そしてここでもやはり肯定文の until では stay や wait のような継続を意味する動詞が使われることに注意してください。
もう少し例文を書いてみます。
I read a book until 5 p.m.
(午後5時まで私は本を読んでいました)
ここで until について時間的な意味をもう少し詳しく書いてみます。
また until+名詞の否定文の例文も1つ書いてみます。
She didn't come until 7 p.m.
(午後7時まで彼女は来なかった[午後7時に彼女はきた])
(前にも書きましたが否定文では継続を意味する動詞以外も使うことができます)
★<till について>
until の他に till という語もあります。
意味は同じで until と同じように使うことができます。
by について(時間的な by)
by は接続詞ではありませんが、いろいろな意味があります。
そしてその中には until に似た時間的な意味もあります。
ここでは時間的な意味での by をとりあげて書いてみます。
by は until と似た意味があると書きましたが、実際に使うときには次のような違いがありますの注意してください。
1.by は接続詞ではありませんので until のように主語+動詞の文は普通使われません。
2.until は継続的な意味をあらわしましたが by には継続的な意味がありません。
by に継続的な意味がないというのが注意するところです。
until は「〜までずっと」という意味ですが by は「〜までに」という意味になります。
そして by には継続を意味する動詞は使われず come や finish のようなその時点で完了する動詞が使われます。
この場合の by の例文を次に書いてみます。
He has to come by 9 a.m.
(午前9時までに彼は来なければならない)
この文では「午前9時までの間」の「どこかの時点」で「彼が来なければならない」ということで by に時間的な継続がありません。
そしてこの文の by は until と代えて使うことができません。
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今回はこれで終わりますが最後に by について時間的意味を下にもう一度説明しておきます。
<He has to come by 9 a.m. の「by」の時間的意味>
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