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if (条件文)(接続詞D)


接続詞5回目は「if」を使った条件文についてです。
条件文は会話の中でもよく使われますので、これを使えるようになると便利になります。

また接続詞は今回で最終回となります。
まだまだ接続詞は他にもありますが、それはこれからのDayの中で少しずつ書いていくつもりです。




  if はいわゆる条件文といわれている文をつくります。
そして意味はif 以下で「もしも〜ならば」とあらわします。
また if には「あのときもしも〜だったら、〜だったろうに」などのような仮定法過去完了や仮定法過去という使い方もありますが、それはここでは書かずに後ほど詳しく書いていくつもりです。

それでは if の例文を次に書いてみます。


If you run, you will get there in time.
(もしあなたが走れば、間に合うだろう)

この文は if 以下の文で「もしあなたが〜」と意味をあらわし、後ろの you will 以下で「〜だろう」とあらわしています。

また if の中はたとえ未来のことであっても現在の文にすることに注意をしてください。
たとえば、上の文の If you run は If がつかない前は you will run というようにもともとは未来をあらわす文ですが、if がつくことで現在にします。



それでは下にもう少し詳しく書いてみます。







他にも例文を書いてみます。


If you speak slowly, I can understand you.
(もしもあなたがゆっくり話してくれたら、私はあなたのいうことが理解できます)

If you have any problems, I'll help you.
(もしも何か問題があるのならば、手伝ってあげますよ)

If you don't have any money, I can lend you some.
(もしも全くお金がないのなら、いくらか私が貸してあげられます)

If John calls, tell him I'll call back later.
(もしもジョンが電話をしてきたら、彼にあとから電話をすると伝えてください)

If you are tired, we will go home.
(もしもあなたが疲れているのならば、家に帰りましょう)


このように if を使った条件文は慣れるとかなり便利で会話でも役にたつものです。



if+will (would)について
  (例外的な参考として)



if の中は未来のことを現在にして文をつくっていくと書きましたが、実は will のような未来形を使った文もあります。
ですが、今回の条件文とは意味が違ってきますので区別して見てください。
またこの場合の「if」の使い方については例外的なものであるので、前の「if」の使い方と混乱するかもしれません。
「if」についてまだ慣れていなければ読み飛ばしても構いませんし、慣れていても参考程度で構いません。
たとえば次の文を見てください。


I would be grateful if you would (will) make the arrangement.
(あなたが手配をしてくれるのならば、私はありがたく思います)
[arrangement = 整理、手配]

この文では if の中で未来形である will が使われています。
普通の条件文では will は使われませんがこの文ではものを頼むときの表現として使われます。
また will よりも would のほうがより丁寧な表現になります。

このように if 以下の文では will や would は普通使われませんが、丁寧にものを頼むときは使われることがあります。
特に、貿易分野では企業間の取引の中で使われます。
たとえば次のような文の用法があります。


We should be highly obliged if you would 〜 .
(もしも貴社に〜してくだされたら、弊社はとてもありがたく思います)







また if には条件文の「もしも〜ならば」という意味の他に、「〜かどうか」という意味をあらわす使い方もあります。
次にその使い方について書いてみます。



★<if(〜かどうか)の意味の場合>


この場合の if は「もしも〜ならば」という意味ではなく「〜かどうか」という選択的な意味をあらわします。
これはDay15の後半でもふれていましたがここで復習の意味も込めてもう一度書いてみます。
まずは次に例文を書きます。
ただし、この場合の「if」の中の文では未来のことに対しては will などの助動詞が使われます。
これはこれまで学習してきた条件文とは違うからです。
つまり、「もしも〜ならば」という意味の「if」以下の文は副詞節といわれるもので、この中の文では未来のことでも現在にします。
ですが、「〜かどうか」という意味の場合は「if」以下が名詞節といわれるもので、この中の文では未来のことはそのまま未来の形で書いていきます。
また「節」とはその中が<主語+述語>のように普通の文が入ることを意味しています。





Do you know if she will come to the party ?
(あなたは彼女がパーティーに来るかどうかを知っていますか)
if she will come to the party はこの場合「もしも彼女がパーティに来るのならば」という意味ではなく「彼女がパーティーに来るかどうか」という選択的な意味になります。
そして、「if」の中の文は未来のことですがこの場合はそのまま未来をあらわす助動詞「will」が使われます。
それではもう1つ例文を書いてみます。


I wonder if he will be back.
(彼は戻って来るだろうか)
<wonder+if>で「〜かしらと(思う)」という意味になります。
[wonder = 不思議に思う、おどろく]




「〜かどうか」という意味の if と同じ意味で whether というものもあります。
これもDay15で少しふれていましたのでここでもう一度書いてみます。




★<whether(〜かどうか) の場合>


意味は上の if 同じ「〜かどうか」です。
if の代わりにこの whether を使って書き換える場合、いくつか制約がありますがここでそれにふれると複雑になる可能性がありますのでここではふれないでおきます。
それでは例文を次に書いてみます。


I don't know whether she will come.
(彼女が来るのかどうかはわかりません)

She asked me whether he is in Hakodate or he is in Sapporo.
(彼女は私に、今彼が函館にいるのかそれとも札幌にいるのかを訪ねた)






  if には if の文中で should を使って「万一〜だったら」というように実現可能性の低い意味をあらわす使い方もあります。
その場合の if の中の語順は<if+主語+should+原形不定詞(動詞の原形)>になります。
次に例文を書いてみます。


If Ann should call me while I am out, tell her she can come at any time.
(万一アンが私の外出中に電話をしてきたら、いつでも来ていいと伝えてください)
[at any time = いつでも、どんな時でも]


この文は後半の tell her she can come at any time で「(彼女は)いつでも来ていいと伝えてください」という文の意味を if 以下の条件が発生したときに実行してくださいという意味です。
その if 以下の条件が発生する確率が比較的低い意味の表現をするのにこの should が使われます。


次にもう少し詳しく書いてみます。







また時々 if が省略されて元の語順であった<if+主語+should+原形不定詞(動詞の原形)>が<Should+主語+原形不定詞(動詞の原形)>の語順に変わることがあります。
もしもこのような語順の文を見ることがあったら if が省略されている文と考えてみてください。



例文として上の文を if が省略された文に変えてみます。


Should Ann call while I am out, tell her she can come at any time.
(意味はもちろん同じです)

if が省略されて should が文頭にきています。
もう少し詳しく下に書いてみます。








同じ意味の文として should の代わりに were to を使う文もあります。
ですがこの場合は、仮定法過去とよばれる文を使うので were to の文については後ほど仮定法について詳しく書くときにふれてみようと思います。







  even if は<even+if>で「たとえ〜でも」という意味になります。
つまり、even if 以下の文で「たとえ〜であっても」という意味をあらわしてから「〜は、〜をします。」のような意味の文を作ります。
また even if の代わりに even though を使うこともできます。
もちろん意味は同じになります。


それでは次に例文を書いてみます。


You should go even if you aren't ready.
(たとえ準備ができていなくても、あなたは行ったほうがいいよ)

この文では even if 以下の文で「たとえ準備ができていなくても」という意味をあらわしてから You should go「行ったほうがいいよ」という意味の文にしています。
もう1つ例文を書いてみます。


I will go even if you don't.
(たとえあなたが行かなくても私は行きます)
また even if の代わりに even though を使って書き換えてみると次のようになります。


I will go even though you don't.
(意味は同じになります)




though と although について


even if と同じ意味で even though も使えると書きましたが、even をとった though には「〜だけれども」という意味があります。
たとえば次の例文があります。


I went out yesterday though I still had a fever.
(私はまだ熱があったけれども、昨日は外出をしました)
[fever = (病気の)熱]

この文では「熱があったけれども〜した」とあらわしています。
このように though は「〜だけれども」という意味になります。
もう1つ例文を書いてみます。


Though it rained, she went out without an umbrella.
(雨だったけれども、彼は傘なしで出かけた)
[without = 〜なしで]


though には同じ意味で although というのがあります。
使い方も同じですが although よりも though のほうが口語的です。









  unless は「もしも〜でなければ」や「〜しない限り」という意味です。
if を使って書き換えられる場合もあります。
次に例文を書いてみます。


There will be a serious water shortage unless it rains soon.
(雨がすぐに降らなければ、深刻な水不足になるでしょう)
[shortage = 不足、欠乏]

この文の unless 以下は「雨がすぐに降らなければ」という意味をあらわしています。
もう1つ例文を次に書いてみます。


Unless you go at once, you'll be late.
(すぐに出発しなければ、あなたは遅れますよ)

この文は unless 以下の文で「(あなたが)すぐに出発しなければ」という意味をあらわし、次の文の you'll be late で「(でなければ)あなたは遅れますよ」という意味をあらわしています。

またこの文は if を使って書き換えることができます。
次にその if を使って上の文を書き換えた文を書いてみます。


If you don't go at once, you'll be late.

このように if で書き換えられます。
つまり if 文の中で not を使って否定にして書き換えられます。



また unless には「ある条件を除いて」というように「唯一の条件」の意味を含む場合があります。
つまりこの場合の unless は「ある条件(唯一の条件)がされない限り〜だ」という意味になります。

そしてその意味では if not の文で unless が使えない場合もあります。
そうした唯一の条件の意味を含む unless の文の説明について、次では if の文と比較しながら説明していきます。
まずは if を使った例文を1つ書いてみます。


I will be surprised if she doesn't come to school.
(もしも彼女が学校に来なかったらおどろきだ)

この文の if の代わりに unless を使うことはできません。
なぜならこの文で unless を使うと


I will be surprised unless she come to school.
(彼女が学校に来ない限り、私はおどろきます)

という意味を含んだ文になるからです。
つまり「彼女が来ない時に限っておどろく」ということですから、それ以外では「おどろかない」という意味になります。
ですが、おどろく理由は実際はたくさんあるわけですからここで unless を使って「私がおどろく」ことを限定することはできないわけです。






  in case は if と同じような「もしも〜ならば」という意味と「〜だといけないから(何かの場合に備えて)」という意味があります。
ここでは2つの意味の文についてそれぞれの説明を書いていきます。

まずは if と同じ意味で使う場合です。


★<「もしも〜ならば」の場合>


In case you are in trouble, call me immediately.
(もしもあなたが困っていたら、すぐに私に電話をください)
[immediately = ただちに、すぐに(=at once)]

このように in case 以下の you are in trouble は「もしも困っていたら」と if と同じ意味になります。
次に「〜だといけないから」という意味での in case について例文を書いてみます。


★<「〜だといけないから(何かの場合に備えて)」の場合>


You must bring a umbrella in case it rains.
(雨が降るといけないから(それに備えて)傘を持って行きなさい)

この文では in case 以下の it rains を「雨が降るといけないから」とあらわして、それに備えて「傘を持って行きなさい」という意味にしています。
このように上の文では「〜だといけないから」という意味で in case が使われています。


ここで下にまとめてみます。


















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