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次に副詞の作り方について書いてみます。
多くの場合は形容詞の後ろに「ly」をつけることによって副詞を作ることができますが、いくつかの約束事もあります。
それでは副詞の作り方(lyのつけかた)の説明です。
★<形容詞の語尾に「ly」をつけて副詞にする場合>
形容詞 bad(悪い)や sudden(突然の)などを副詞にする場合は語尾に「ly」をつけます。
普通の、形容詞から副詞への作り方です。
bad → badly(悪く、まずく)
sudden → suddenly(突然に、不意に)
★<形容詞の語尾の「y」を「i」にしてから「ly」をつける場合>
形容詞 happy など「y」が語尾にきているものは「y」を「i」に変えてから「ly」をつけます。
happy → happily(幸福に、楽しく)
★<形容詞の語尾の「e」はそのままにして「ly」をつける場合>
形容詞 extreme(極端な)など「e」が語尾にきているものは「e」をそのままにして「ly」をつけます。
extreme → extremely(極端に、ひじょうに)
ただしこの場合は例外がいくつかあります。
たとえば形容詞 true(真実の)は「e」をとってから「ly」をつけます。
また capable(能力、有能な)のように語尾に able, ible があるときは「e」を取って「y」だけをつけます。
true → truly(ほんとうに、正直に)
capable → capably(りっぱに、うまく)
sensible → sensibly(感じられるほど、賢明に)
★<形容詞の語尾の「ll」には「y」だけをつける場合>
形容詞 full(いっぱいの)など「ll」が語尾にきているものは「y」だけをつけます。
full → fully(十分に、完全に)
★<形容詞の語尾が「母音字+l」には「ly」をつける場合>
形容詞 beautiful など語尾が「母音字+l」の場合はそのまま「ly」をつけます。
beautiful → beautifully(美しく)
final → finally(最後に、ついに)
以上のことは、形容詞を副詞にするときの基本的な「ly」のつけかたです。
この例外としては
@形容詞と副詞の形が全く違うもの。
A形容詞と副詞の形が同じもの。
B形容詞だけで副詞に変化しないもの(つまり形容詞としてでしか使われないもの)。
があります。
@の例としては形容詞 good があります。
good が副詞として使われるときは well になります。
good(よい)→ well(よく)
Aの例としては fast があります。
fast は形容詞と副詞が同じ形で変化しません。
fast を使った例文を書いてみます。
The car went fast.(副詞として)
(その車は速く走った)
a fast car(形容詞として)
(速い車)
Bの例としては lonely(孤独の、さみしい)があります。
lonely は形容詞としてでしか使うことができません。
また、Aの例としてあげた fast のように形容詞と副詞が同じ形のものは多くあり、またよく使われるものでもありますので下に少し例を書いてみます。
これらを使った例文も少し書いてみます。
もちろん副詞として使った場合の例文になります。
The streetcar arrived ten minutes late.
(市電は10分遅れで到着した)
He worked hard.
(彼は一生懸命働いた)
An airplane flew low.
(飛行機は低空で飛んだ)
[fly = 飛ぶ]
[fly(現)- flew(過)- flown(過分)]
ところで形容詞と副詞が同じ形のものでも語尾に「ly」がつく場合があります。
たとえば上の例で direct は directly という形の副詞ももっています。
意味は direct の場合と同じ「まっすぐに」です。
このように「ly」がついても意味が同じになる、形容詞と副詞が同じ形の例を下に少し書いてみます。
(これらは語尾に「ly」がついた副詞もありますが、意味は同じです)
また形容詞と副詞が同じ形でも語尾に「ly」がつくことで、別の意味を持った副詞になるものもあります。
たとえば hard は副詞で「一生懸命」という意味があります。
この hard に「ly」をつけて hardly にすると「ほとんど〜しない」という否定的な意味をもった副詞になります。
この他にも「ly」をつけることによって意味が変わる副詞の例を下に書いてみます。
(どちらも副詞で、「ly」がつくことによって意味が変わってきます)
これらの例を使った例文について比較をしながら書いてみます。
<close - closely の場合>
The winter vacation is close at hand.
(冬休みは間近だ)
[close at hand = すぐ近くに]
She watched closely.
(彼女は一心に見た)
close は[klous]と発音しますが、動詞で使う場合(意味は「閉じる、終わる」になります)は[klouz]と発音します。
<late - lately の場合>
He stayed up late.
(彼は遅くまで起きていた)
[stay up = 寝ないで起きている(= sit up)]
He was here lately.
(彼は最近ここに来た)
「最近」という意味の lately には同じ意味で recently があります。
また of late というのもあります。
<high - highly の場合>
He can sing high.
(彼は高い声で歌うことができる)
He was highly pleased.
(彼はひじょうに喜んだ)
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