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時をあらわす副詞に ago と since もあります。
まずは ago のことについてから書いていきます。
★<ago について>
ago には「(今から)〜前に」という意味があります。
そして ago は普通、文の後ろにおかれますが、そのときのおき方には少し注意がいります。
というのも ago を使うときには期間をあらわす語を「ago」の前におく必要があるからです。
つまり「数年前」という意味の文を作ってみると次のようになります。
a few years ago
このように ago を使うときの形は<期間の語+ago>になります。
それでは他に例文を書いてみます。
My father died ten years ago.
(私の父は10年前になくなりました)
She started her job three years ago.
(彼女は10年前に仕事を始めました)
He arrived in Hakodate two days ago.
(彼は函館に2日前に到着しました)
in について
ago は「(今から)〜前」という意味でした。
ところで、「in」には「(今から)〜後」というちょうど「ago」とは正反対の意味があります。
ただし、in は ago のような副詞でなく前置詞です。
ですから in の位置は ago のように文の後ろにはおかれません。
たとえば次のような例文になります。
He will be back in a few days.
(彼は2,3日したら帰ってきます)
I will phone you in two hours.
(私は今から2時間後にあなたに電話をします)
(経過の前置詞in と覚えてください)
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★<since について>
since は「〜以来」という意味があります。
つまり、「〜以来ずっと」というその時点から時間的に継続した意味があります。
そして普通は、現在完了形と一緒に使われます。
なぜ現在完了形と一緒に使われるかについてですが、それは「since」がある過去の時点からその話題となった時点まで継続したことをあらわしたり、その間に経験したことをあらわすからです。
そして、そのような表現をあらわすのが現在完了形の文ですから自然にそれが使われることになるわけです。
現在完了形については、いままでまだふれてきてはいません。
そこで「since」については現在完了形をテーマにしたときにまた詳しく書いていくことにします。
ここでは「since」について軽くふれてみます。
では例文を書いてみます。
He went to Kyoto.
(彼は京都に行きました)
He has stayed there ever since.
(彼はそれ以来ずっと京都に滞在しています)
She has remained abroad since.
(彼女はその後ずっと外国にいる)
[remain = 残る、とどまる]
(since が文の後ろにおかれる場合は since then という意味合いになります。
since then = その時以来)
I have known her since April. (前置詞として)
(私は彼女を4月から知っています)
We have been in Kyoto since Wednesday. (前置詞として)
(私たちは水曜日から京都にいます)
It has been snowing since I got up this morning. (接続詞として)
(私が朝に起きて以来、ずっと雪が降り続いています)
since の時間的な意味について下に書いてみます。
<since Wednesday について>
理由をあらわす「since」について
また「since」には理由をあらわす使い方もあります。
この場合 since は普通、文頭におかれます。
ただし、since の場合、because のような「強い因果関係」の意味がありません。
ここが because と大きく違うところです。
つまり、「since」の場合はすでに相手が理由を知っていることを前提に使います。
それでは次に例文を書いてみます。
Since Ann is ill, we can't take her with us.
(アンは病気なので、私たちは彼女を連れて行くことができません)
Since it is such a beautiful day, why don't we go for a walk ?
(こんないい天気なので、散歩に出かけませんか)
(「〜なので」と理由をあらわす since は「now that」とよく置き換えられます)
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