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新ページ基礎からの英語学習
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「〜させる」・「〜してもらう」(使役動詞について)


今回のDay45は使役動詞についてふれていきます。
使役動詞は、人や物に「〜させる」や「〜してもらう」という意味をあらわします。
主な使役動詞には、「let」、「make」、「have」などがあります。
ここではこの主な3つの使役動詞とその他に「get」を中心にふれていきます。

また付加疑問文についてもふれています。





  let を使って「〜させる」という使役を意味した文をあらわす場合があります。
この場合の文の形は<let+目的語+原形不定詞(動詞の原形)>になります。
これは「目的語」に「〜をさせる」という文ですが、何をさせるのかは「原形不定詞」によります。
まずは例文を次に書いています。


I'll let him do so.
(私は彼にそれをさせます)

I'll let you know when I get home.
(私が家に着いたら、あなたに知らせます)

He doesn't let her drive.
(彼は彼女に運転をさせません)


このように、目的語に「〜させる」という意味の文を作ることができます。
それでは下にまとめてみます。










Let's について


Let's は「〜しよう」と勧誘の意味をあらわします。
Let's の後には動詞の原形がおかれます。
例文を書いてみます。


Let's play golf.
(ゴルフをしましょう)

Let's go for a drive.
(ドライブに行きましょう)


このようにしてあらわすことができます。
Let's は Let us の短縮形です。
Let us は最初にふれている let の使役としての使い方と似ていますが、意味が違いますので区別してください。

もしも、上の使役動詞として Let us を使った場合は「私たちに〜させてください」という意味になります。
その場合の例文は次のようになります。


Let us know if you pass the exam.
(もしも試験に合格したら、知らせてください)
(この場合のlet us の発音は[]なります)













  make で「〜させる」という意味の文をあらわす場合があります。
文の形は<make+目的語+原形不定詞(動詞の原形)>になります。
例文を書いてみます。


She made her sister clean the room.
(彼女は妹に部屋の掃除をさせました)


made は make の過去形です。
make の後におかれている her sister が目的語になっていて、この her sister に次の原形不定詞(動詞の原形)である clean をさせるという意味です。
もう1つ例文を書いてみます。


What made you think so ?
(何があなたにそう思わせたのですか)

このように、make も「〜させる」という使役をあらわすことができます。



★<make の受動態>

make で使役をあらわす文は、目的語の後に原形不定詞がおかれますが、受動態にする場合には「to」を前におきます。
次の例文を見てください。


まずは受動態にする前の文です。
She made her sister clean the room.
(彼女は妹に部屋の掃除をさせた)

次のこの文を受動態にしてみます。
Her sister was made to clean the room by her.
(彼女の妹は彼女によって部屋の掃除をさせられた)





let と make の意味の違い


let も make も両方とも「〜させる」という使役をあらわします。
では、let と make ではそれぞれを使った場合に意味的に違いがでてくるでしょうか?

実は、それぞれには次のような意味の違いがあります。


★<let の場合>

「本人の希望に応じて〜をさせる」という意味です。
または、「許して〜させる」という意味でもあります。



★<make の場合>

「本人の意思には関係なく〜させる」という意味です。
つまり、「強制的に〜をさせる」という意味になります。


したがって、「〜することを許す」という意味を文の中に含む場合は「let」を使った使役であらわします。







ところで、make+目的語の後に原形不定詞をおいた文は「動作を目的語にさせる」という意味でした。
では、ある状態を目的語にさせる場合はどうあらわすでしょうか?

それは、原形不定詞の代わりに形容詞をおくことによってあらわすことができます。
したがってこの場合の文の形は<make+目的語+形容詞>になります。
例文を書いてみます。


The news made me happy.
(そのニュースは私を楽しくさせました)

原形不定詞の代わりに、形容詞である happy がおかれた文です。
目的語である me に happy をさせるということです。
つまり、「〜の状態にさせる」という意味をあらわします。










★<make+目的語+過去分詞>

目的語の後に、過去分詞をおいて使役をあらわす場合があります。
例文を書いてみます。


I made myself understood in English.
(私は自分の考えを英語で通じさせた)

(このように make に過去分詞がおかれる使い方は特別なものにはいり、使われる文も限られてきます。)







  have で使役あらわすときには、目的語の後に「原形不定詞(動詞の原形)」または「過去分詞」をおいて文を作る場合がありますがそれぞれの意味は次のようになります。


★<目的語の後に原形不定詞をおく場合>

文の形は<have+目的語+原形不定詞>になります。

そして、主に「〜させる」という意味になります。


★<目的語の後に過去分詞をおく場合>

文の形は<have+目的語+過去分詞>になります。

過去分詞は受け身的な意味合いがありますので、意味は主に「〜してもらう」になります。


それぞれについて例文を書いてみます。


<原形不定詞をおいた場合>

I had my brother paint the wall.
(私は弟に壁のペンキを塗らせました)

We had him report.
(私たちは彼に報告をさせました)
[report = 報告する、報告]

このように、今までの使役と同じように原形不定詞は目的語に「〜させる」という意味で主に使われます。



<過去分詞をおいた場合>

I had the wall painted.
(私は壁をぬってもらった)

I had a suit made.
(私はスーツを作ってもらいました)

I had my hair cut.
(私は髪を切ってもらいました)
[cut は原形、過去形、過去分詞とも同じ形です]

過去分詞がおかれると、目的語を「〜してもらう」という受け身的な意味になります。


それでは下にまとめてみます。















have+目的語+現在分詞


目的語の後ろに現在分詞(動詞のing形)をおいて「〜させる」をあらわす場合もあります。

この場合の文の形は<have+目的語+現在分詞>になります。

現在分詞を使うので、文の意味には一定の間動作が続いていることが含まれる場合があります。
たとえば次の例文を見てください。


Her mother had her playing the piano.
(彼女の母は彼女にピアノを弾かせていました)



★<「〜させるわけにはいかない」>

文頭に I won't などをおいて「〜させるわけにはいかない」という意味をあらわす場合もあります。
例文を書いてみます。


I won't him saying such things about her.
(彼女のことで彼にそのようなことを言わせるわけにはいかない)









  get でも使役をあらわす場合があります。
ですがこの場合は少し注意が入ります。
というのも、今までの使役動詞では目的語の後に原形不定詞をおいていましたが get の場合は原形不定詞ではなくて to不定詞(to+動詞の原形)がおかれるからです。

文の形は<get+目的語+to不定詞>になります。

例文を書いてみます。


We got the doctor to come.
(私たちは医者に来てもらった)


また、主に「〜してもらう」という意味では過去分詞も使われます。
その場合の文の形は<get+目的語+過去分詞>になります。
例文を書いてみます。


I got my shoes polished.
(私は靴を磨いてもらいました)





help であらわす使役


「手伝って〜をさせる」という意味では help を使ってあらわされる場合があります。
この場合は、目的語の後に原形不定詞また to不定詞がおかれます。

文の形は<help+目的語+原形不定詞(to不定詞)>になります。

例文を書いてみます。


She helped her mother water the garden.
(彼女は母が庭に水をまくのを手伝いました)









  付加疑問文とは、肯定文または否定文や命令文の後に疑問文を付け加えた文のことをいいます。
そして、相手に対して確認や同意を求めます。
まずは次の例文を見てください。


You are a university student.
(あなたは大学生です)

この文は普通の肯定文です。
この文の後ろに疑問文を付け加えます。
そうすると次のような意味の文になります。

You are a university student, aren't you ?
(あなたは大学生ですよね)


上の文の意味は「〜ですよね」というように相手に対して「確認」を求める文です。
ですが、この文にはもう1つの意味があります。
それは「あなたは大学生ですか」という相手に対しての「質問の意味」が含まれる文です。

確認を求めたり、質問の意味が大きかったりする意味の違いには、実際使う上でたいした違いがあるわけではありません。
基本的には文の後ろの疑問文について語尾を下げた調子で言うと「〜ですね」という意味になりますし、上げた調子で言うと「〜ですか」という意味になります。


また後ろにおかれる疑問文は、前の文が肯定文の場合は否定形の疑問文がおかれますし、否定文の場合は後ろに肯定形の疑問文がおかれます。

否定形の文から始まる例文についても書いてみます。


She doesn't like him, does she ?
(彼女は彼がきらいなんですね)

このように、否定形の文の後ろには肯定形の疑問文がおかれます。
そして、この文も語尾を下げた調子で言うと上のように「〜ですね」という意味になります。
もしも語尾を上げた調子で言うと「彼女は彼がきらいなんですか」という意味になります。

下にまとめてみます。









後ろにおかれる疑問文ですが、前の文で be動詞が使われている場合はその be動詞が使われます。
また、一般動詞が使われている場合は don't や doesn't などが使われます。
さらに助動詞が使われている場合はその助動詞が使われます。

これらについて下にまとめてみます。



















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