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新ページ基礎からの英語学習




 


形容詞(その1:It is形容詞for(of)人、叙述用法)〜英文法11
形容詞(その1:It is形容詞for(of)人、叙述用法)


今日からは形容詞についてふれていきます。Day11では名詞の修飾、文の意味を補うなどの基本的な使い方や叙述用法のみの形容詞についてです。




   形容詞の基本的な使い方は名詞の前においてその名詞を修飾することです。たとえば、「a flower(花)」という名詞の前に「beautiful(美しい)」という形容詞をおくと「a beautiful flower(美しい花)」となります。(「a」などの冠詞は形容詞の前におきます。)

 This is a beautiful flower.(これは美しい花です。)
 His house has a beautiful garden.(彼の家には美しい庭があります。)

 ところでThis is a beautiful flower.はThis flower is beautiful.「この花は美しい。」に書き換えられます。この「beautiful」は動詞の後において「補語」として使っています。これは形容詞の基本的な使い方です。次はその例です。
 The weather was fine yesterday.(昨日の天気はよかったです。)
 My brother is poor at soccer.(私の弟はサッカーが下手です。)
 [poor = 下手な;貧しい]


 名詞を修飾するものを「限定用法」、補語になるものを「叙述用法」といいます。(補語とは、動詞や目的語だけでは意味が通じない文に補う語のことをいいます。この場合の代表的な動詞にはbe動詞があります。)
 また、目的語とは動詞があらわす動作の対象になるものをいいます。







   人を主語にした動詞に続く形容詞は「補語」としてその人の感情や状態をあらわすことができます。当然、感情や状態を意味する形容詞を続けます。(これは叙述用法の使い方です。)

 I am happy.(私は幸福です。)
 I am busy.(私は忙しいです。)
 You look tired.(あなたは疲れているように見えます。)
 We feel happy.(私達は楽しさを感じています。)

 次は人を主語にした動詞の補語に使える形容詞の例です。
 delighted(喜んで)  pleased(喜んで)  excited(興奮して)
 surprised (驚いて)  sad(悲しい) sick(病気で)







   すべての形容詞が人の感情や状態をあらわすことはできません。たとえば「interested」と「interesting」はどちらも「興味」の意味がある形容詞ですが、人に対しては「interested」を使います。「interesting」は物事に対して使います。

 I am interested in English.(私は英語に興味があります。)
 The movie was interesting.(その映画は面白かった。)

 次は人を主語にできない形容詞の例です。
 difficult(難しい)   hard (難しい)  pleasant(楽しい)
 possible(可能)    easy(易しい)  important(重要な)


 どの形容詞が人に対して使えるかの1つの目安は、その形容詞が受動態に使われる過去分詞に似ていることです。たとえば、I was delighted. の「delighted」は、実際は形容詞なのですが動詞の過去分詞に似ています。(受動態についてはDay18を参照。)

・<間違いやすい形容詞の例>
 「necessary」は「必要な」や「なくてはならない」という意味です。その意味から人に対して使えるように思えますが、実は使えない形容詞の例です。たとえば「彼は本を読むことが必要です。」という文は次のようになります。
 × He is necessary to read books.
 ○ It is necessary for him to read books.


 限定用法と叙述用法で形容詞の意味が変わる場合があります。たとえば「present」には「現在の」や「出席して」の異なる意味があります。
 My present address is Hakodate.(私の現住所は函館です。)
 He was present at the meeting.
 (彼はその会議に出席しました。)







   上のIt is necessary for him to read books.は<It is 形容詞 for 人 to…>の型であらわされる文です。
これは「for him」で「彼にとって」、「to read books」で「本を読むこと」、「It is necessary」で「それは必要です」という意味からできています。(「It is」の後に「形容詞」を続けて、「to」の後には「動詞の原形」を続けています。)

 It is difficult for him to learn French.
 (彼にとってフランス語を習うのは難しい。)
 It is hard for me to save money.(お金を貯めることは私には難しいです。)


 「for+人」は「to以下(不定詞)」の意味における主語になります。







   <It is 形容詞 of 人 to…>は前の<It is 形容詞 for 人 to…>の「for」が「of」に変わっただけですが、「for」が「(人)にとって〜だ」に対して「of」は「(その人は)〜だ」というように、その人の「性質や評価」をあらわします。
 たとえばIt is kind of you to help me.「私を手伝ってくれるとはあなたは親切な人だ。」は、「of you」で「あなたは」、「to help me」で「私を手伝ってくれて」、「It is kind」で「親切だ」という意味からできています。

 It was careless of you to leave a pen in your house.
 (家にペンを忘れてくるとはあなたは不注意だったね。)
 [careless = 不注意]
 It was good of you to visit me.(私を訪ねてくれてありがとう。)

 次は人の性質や評価をあらわす形容詞の例です。
 brave(勇敢な)  clever(かしこい)   foolish(愚かな)
 honest(正直な)  polite(礼儀正しい)  wise(利口な)


 これらは人の性質や評価をあらわすことから、You are brave.やYou are clever.と書き換えることができます。







   I am glad.のように「3」の文は補語として形容詞をおき、人の感情や状態をあらわしました。さらに、この文に「to不定詞」を続けると「(人が)そうなった理由」をあらわすことができます。

 I am glad to hear that.(私はそのことを聞いてうれしいです。)
 I am happy to meet you.(私はあなたに会えてうれしいです。)


 「不定詞」とは簡単に考えると「動詞を変化させない」ということです。
「to不定詞」とは<to+動詞の原形>のことです。
 もう1つ「原形不定詞」というものがありますが、これは「to」のない「動詞の原形」のことで、たとえば助動詞に続く動詞などがそれにあたります。

 「(人が)そうなった理由」は「that節」でもあらわすことができます。「節」とは「主語+動詞」の「文」のことをいいます。つまり、「that」に文が続くことになります。けれども、口語では「that」が省略されます。
 She is delighted that you are well.
 (彼女はあなたが元気なので喜んでいます。)
 You were lucky that you met her.(あなたは彼女に会えて運がよかった。)







   形容詞には限定用法と叙述用法があります。そしてどちらにも使えるものがあれば、どちらかにしか使えないものがあります。ここでは叙述用法にしか使うことができない形容詞についてふれていきますが、軽く見ておくだけで構いません。
 たとえばI was awake.「私は目が覚めていた。」の「awake」は叙述用法にしか使うことができない形容詞です。このような形容詞の特徴には接頭辞として「a」がついていることがいえます。(「a」+「wake」 = 「awake」)
 次は接頭辞「a」がついている形容詞の例です。

 alone(1人で)  alive(生きている)    afraid(恐れて)
 asleep(眠って)  ashamed(恥ずかしい)  aware(気づいて)

 She was aware of the danger.(彼女は危険なことに気づいていました。)
 She found herself alone.(彼女は孤独だった。)
 [found(過)− find(現)= わかる、みつける]


 叙述用法にしか使えない形容詞は、当然名詞を修飾することができませんので、上の形容詞を使って「彼は1人の夕食が好きです。」という意味で次のような文にすることはできません。
 × He likes alone dinner. (aloneで名詞「dinner」を修飾できません。)
 逆に、限定用法のみの形容詞には「only(唯一の)」や「entire(全体の)」があります。






今日のレッスンはこれで終わりです。
お疲れ様でした。







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