今日は分詞を接続詞的に使う副詞としての分詞構文と独立分詞構文、そして挿入語句と付加疑問文についてふれていきます。
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分詞には現在分詞と過去分詞があります。現在分詞とは、「動詞のing形」のことです。動名詞も同じ形ですが、この2つを特に区別する必要はありません。
過去分詞とは、動詞の原形の語尾を「ed」にしたものですが、過去形とは違います。動詞には語尾が「ed」になる規則変化と、そうではない不規則変化があります。
そして、これらの分詞は形容詞として使うことができます。その場合1語ならば名詞の前で修飾し、他の語が加われば名詞の後ろで修飾します。
それから、分詞にはもう1つ分詞構文としての使い方があります。
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動詞の規則変化と不規則変化についてはDay3の「3」を参照。
また、分詞を使って名詞の後ろで修飾する使い方についてはDay13の「5」を参照。
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分詞構文は接続詞的に使うことができますが、文語的になります。分詞構文の中では現在分詞か過去分詞を文頭におきます。そして分詞構文は普通「,」で区切ります。
意味は主に「〜をしたとき」という「when」の意味や「理由」の他、「〜をしながら」という「付帯状況」をあらわしますが、どの意味なのかは文脈で判断しなければなりません。
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現在分詞は能動的で、過去分詞は受動的な意味があります。
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Seeing him, she smiled at him.
(= When she saw him, she smiled at him.)
(彼を見たとき、彼女は彼に微笑みました。)
Reading a magazine, he felt hungry.
(= While he was reading a magazine, he felt hungry.)
(雑誌を読んでいるときに、彼は空腹を感じました。)
Asked some questions, she was not able to answer.
(= When she was asked some questions, she was not able to answer.)
(いくつか質問をたずねられたとき、彼女は答えることができなかった。)
Being a teacher, he has to study teaching methods.
(= Since he is a teacher, he has to study teaching methods.)
(彼は先生なので、教授法を勉強しなければなりません。)
Having much time, she was happy.
(= Since she had much time, she was happy.)
(時間がたくさんあったので、彼女はうれしいと感じていました。)
Looking at me, he waved his hand.
(彼は私のほうを見ながら、手を振りました。)
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文の中で分詞構文をおく位置は特に決まっていません。文の意味の流れを考えた順序でおきます。
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また、次のような完了形の分詞は主節(もう一方の文)の動詞よりも時間的にさらに以前の時をあらわします。
Having received an email, I deleted it.
(= After I had received an email, I deleted it.)
(Eメールを受信した後で、私はそれを削除しました。)
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分詞構文には接続詞を加えているものもあります。
ただし、接続詞においては時をあらわす副詞節では主節の主語と同じ場合に主語と「be動詞」が省略されるので、その省略と考えられる場合もあります。
While speaking English, I was not able to remember words.
(= While I was speaking English, I was not able to remember words.)
(英語を話している間、私は単語を思い出すことができませんでした。)
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独立分詞構文とは分詞構文に主語を加えたものをいいます。分詞構文よりも文語的なのであまり使われることはありません。
たとえば、Beginning to fall, I went home.の下線は分詞構文ですが、このままでは意味が通らない文です。
それはこの文をそのまま日本語にすると「降り始めたので、私は家に帰りました。」となり、何が降り始めたのかがわからないからです。
それに対して「2」の例にあったReading a magazine, he felt hungry.は意味が通っています。それは雑誌を読んでいるのも空腹を感じたのも同じ「he」だからです。つまり、分詞構文には主語が一方の文の主語と同じでなければならないという約束事があるのです。
そこでもう一度最初の文を考えると、下線の分詞構文の主語はもう一方の文の主語である「I」とは違うことがすぐにわかります。そこで新たに分詞構文の主語となる語をおく必要がでてきます。たとえば降り始めたのが「雨」ならば分詞構文の文頭に「The rain」をおきます。そうすると次のようになります。
The rain beginning to fall, I went home.
(雨が降り始めたので、私は家に帰りました。)
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「The rain」と「beginning」の間には「be動詞」もなく、主語の後にいきなり現在分詞が続いていますが、文としては成立しています。
また「The rain」のような主語を「意味上の主語」といいます。
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We looking out of the window, a plane was flying away.
(私達が窓から外を見ると、飛行機が飛んでいきました。)
It being late, we should go home.
(遅いので、私達は家に帰ったほうがいいです。)
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意味上の主語が違っていても、それを加えずに使う場合があります。ただし、決まり文句が多いので使われる語も限られます。
Generally speaking, a plane ticket is more expensive than a train ticket.
(概して、航空券は電車の切符よりも高いです。)
Talking of the novel, the sequels will be published.
(その小説といえば、続編が出版されますよ。)
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挿入語句とは次のような語をいいます。これらは「,」などで区切って独立的に意味を文に加えます。
for example(たとえば)
in general(一般的に)
after all(結局は)
in fact(実は)
as a result(結果として)
in short(つまり)
to tell the truth(実を言うと)
so to speak(いわば)
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I thinkを挿入的に使うこともできます。
It will rain tomorrow, I think.
(明日は雨になるだろうと思います。)
She is, I think, in love.
(彼女は恋をしているのだと思います。)
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She visited cities in Japan, for example Kyoto and Nara.
(彼女は日本の都市、たとえば京都や奈良を訪れました。)
In general, she is clever.
(一般的に言って、彼女は利口です。)
To tell the truth, I don't know anything about it.
(実を言うと、私はそのことについて何も知りません。)
She is, so to speak, an eternal idol.
(彼女は、いわば永遠のアイドルです。)
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独立的に「文」を挿入することもできます。
Ann, she is my sister, is more clever than me.
(アンは、私の妹ですが、私よりも賢いです。)
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付加疑問文とは文尾に疑問文をつけ加えたものをいいます。そして、相手に「同意」や「確認を求める質問」をします。文尾につけ加える疑問文は、前の文が肯定ならば否定形の疑問文を続け、否定ならば肯定形の疑問文を続けます。
たとえばYou are a university student.「あなたは大学生です。」の文尾に疑問文を加えると次のようになります。
You are a university student, aren't you?
(あなたは大学生ですよね。)
そして、付加疑問文の語尾を下げ調子で言うと「〜ですよね」と相手に対して当然に期待する「同意」を求める意味になり、上げ調子で言うと「〜ですか」と確認の意味を含める「質問」になります。
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前の文に「助動詞」があればつけ加える疑問文も助動詞のそれになります。
けれども「let's」に対しての付加疑問文は「shall we?」になります。
Let's go out, shall we?(さあ出かけましょう。)
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You can use a computer, can't you?(コンピュータを使えるのですよね。)
You didn't borrow my pen, did you?(私のペンを借りていませんよね。)
She doesn't like him, does she?(彼女は彼が好きではないのですよね。)
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前の文が肯定なのにさらに肯定の疑問文を続けると、驚きなどの関心をあらわします。
You can dance as I do, can you?
(私のする通りに踊れるのですね。)
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今日のレッスンはこれで終わりです。 お疲れ様でした。 |
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