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時制の一致は、直接話法が間接話法になるときに生じることが多いです。
直接話法とは、話したことをそのまま表すことを言います。たとえば「Ann」が「私はうれしいです。」というように、ある時点で話した場合は、次のようになります。
Ann said, "I am happy."(アンは「私はうれしいです。」と言いました。)
上の I am happy. は、「Ann」が自分で話した内容です。(「I」=「Ann」)
このような文を直接話法といい、話した部分は「"」で囲みます。
それに対して間接話法とは、話したことをそのまま表すのではなく、それを「他の人の側に立って」表すことをいいます。たとえば「John」が「私は面白かったです。」というようにある時点で話した場合、それを他の人が伝えるとすると次のようになります。
John said he was interested.(ジョンは面白かったと言いました。)
「he」は「John」のことです。他の人の側に立って伝えるので、「I」にはなりません。このような文を間接話法といいます。
直接話法の Ann said, " I am happy."を、間接話法にする場合に時制の一致をしますが、その場合は「"I am happy."」の動詞である「am」を、「Ann said」の動詞の形「said」に合わせます。そうすると次のようになります。
Ann said she was happy.
間接話法にするので「"」を取ります。「"」の中は「Ann」が直接話した内容なので、動詞の形には変化を与えていませんでした。しかし、間接話法として他の人の側に立つ場合は、主節の動詞の影響を受けることになります。
さらに、他の人の側からみた場合、「"」の中の「I」はおかしくなります。そこで「I」を「Ann」の代名詞として、「she」に変えます。
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「Ann said」の「said」が、もともと現在を表す「say」の場合は、時の関係に変化がないことになります。その場合は、従属節の動詞の形もそのままで変わりません。
Ann says she is happy.
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