|
「prefer」は「~のほうを好む」という意味を持つラテン語由来の「動詞」です。
比較の意味を含んでいるので、同じ「好む」という意味の動詞「like」とは感じが違います。そして比較をする場合は、上の「1」と同じで「to」を使います。
I prefer tea to coffee.(私はコーヒーよりもお茶のほうが好きです。)
I prefer a fountain pen to a ball-point pen.
(ボールペンよりも万年筆が好きです。)
|
|
|
|
「prefer」の形容詞は「preferable」ですが、これに「to」を続けて比較の文を作ることができます。
Poverty is preferable to solitude.
(孤独よりは貧乏のほうがいい。)
|
|
|
|
|
また、上の文は比較の対象に「名詞」だけを置いていますが、「動詞」を置くこともできます。その場合は「to+動詞の原形(to不定詞)」を「prefer」に続けます。しかし、2つ目の「to」には、そのまま動詞を続けることができません。後の「to」にも動詞を続けるためには、「rather than」を「to」の前に加えます。
I prefer to stay here rather than to go there.
(そこに行くよりもここにいたい。)
I prefer to watch TV rather than to study.
(勉強をするよりもテレビを見たい。)
× I prefer to stay here to go there.
○ I prefer to stay here rather than to go there. |
|
|
|
|
2つ目の「to」に動詞を続けられないのは、その「to」が前置詞だからです。
また、「rather than」を「to」の前に置くと、その「to」は省略することができます。
|
|
|
|
|
ところで、この「rather than」は<A rather than B>という型で、「BよりもむしろA」というように「選択」や「修正」の意味で使うことができます。
He is a teacher rather than a scholar.
(彼は学者というよりは教師だ。)
It rained rather than snowed.(雪というよりは雨が降っていた。)
|
|
|
|
AとBには同じ種類のものをおきます。Aが名詞ならばBも名詞にします。そしてAが動詞ならばBも動詞にします。
上の例でも、1つ目の例の「a teacher」と「a scholar」は名詞です。そして2つ目の例の「rained」と「snowed」は動詞です。
(副詞としての「rather」は基礎からの英語学習Day32を参照してください。また「むしろ~をしたい」という意味の「I'd rather ~ than」については、基礎からの英語学習Day83を参照してください。)
|
|
|
|
|
She is pretty rather than beautiful.
(彼女は綺麗というよりもかわいらしいです。)
|
|
|
|
上の文を書き換えると、次のようにすることができます。
She is more pretty than beautiful.
「pretty」には比較級の「prettier」がありますが、上ではそれを使わずに「more」を使っています。それは、同一の人や物の、2つの性質や状態を比較する場合は、語尾に「er」のつく語であっても「more」を使うのが普通だからです。
|
|
|
|
|
|