現在進行形とは、ある時点でちょうど何かをしていることをあらわします。
型は<主語+be動詞+現在分詞(動詞のing形)>ですが、be動詞に動詞のing形を続けるだけです。たとえば、She is taking a shower.「彼女はシャワーをあびています。」は、ちょうどその時にシャワーをあびているという意味です。これがShe takes a shower. になると「彼女はシャワーをあびます。」のように日頃の習慣をあらわすことになります。
I'm reading the newspaper.(私は新聞を読んでいます。)
I'm baking some bread.(私はパンを焼いています。)
wantやlike、needなどの動詞は進行形にすることができません。進行形になるのはその意味からして基本的に「動作をあらわす動詞」です。
動作以外の動詞が進行形になる場合は、一時的なことなどをあらわす意味の文になります。たとえば、liveは状態動詞ですが、I'm living in Hakodate. とすると、住んでいる状態だけではなく一時的に住んでいることを意味し、そのうち他の場所へ移ることをも意味として含みます。
(参照:状態動詞の一時性の詳細は英語の時間的感覚(6.2.5.)
動詞の進行形のつくりかた
動詞を進行形にするには動詞のうしろに「ing」をつけます。
read → reading
listen → listening
以下の例外もあります。覚えようとせずに、感じでつかんでください。
・<語尾が発音しない「e」で終わる動詞>
「e」を取ってから「ing」をつけます。
come → coming
die(死ぬ)はdyingになり、lie(横になる)はlyingになります。
dye(染める)はdieと区別するためにdyeingにします。(「die」を「dying」にしても「死んでいる」という意味にはなりません。これについては下の「メモ」を参照してください。)
また、語尾が発音する「e」で終わる動詞はそのまま「ing」をつけます。
see → seeing
ある時点での達成をあらわす動詞を進行形にすると、その時点への接近を意味します。これは「ある達成をし続けている」というように「達成」したことを続けるということが、意味上難しいことからもある程度理解できるでしょう。
The train is leaving for Tokyo.
(列車は東京へ向けて発車しようとしています。)
She is dying of cancer.(彼女はがんで死にかけています。)
このようにleaveやdieなどは進行形にすると「~をしかけている」という意味になります。もしも「彼女は死んでいる。」という状態をあらわす場合は、She is dead.となります。
これは進行形のもう1つの意味である「未完了」からくるものです。なぜなら、動作が進行しているということは、その動作が終了していない途中であることを意味するからです。