If it were not for ~ は、「もしも~がなければ」という意味で使うことができます。これは「それがなければ、他のことが起きていただろう。」という意味合いで使うことができます。
「もしも~がなければ」というように現在の時点の仮定を表しますので、これは仮定法過去の用法になります。
If it were not for the snow, the plane could take off.
(もしも雪でないのなら、飛行機は離陸しているだろう。)
仮定法過去なので、後は仮定法過去の場合の主節になります。
また、現在の時点の仮定に対して、過去の時点の仮定を表すこともできます。
If it had not been for ~ で、「もしも~がなかったら」という意味で使うことができます。これは仮定法過去完了の用法になります。
If it had not been for the snow, the plane could have taken off.
(もしも雪がなかったら、飛行機は離陸していただろうに。)
仮定法過去完了なので、後には仮定法過去完了の場合の主節になります。
ところで上のIf it were not for ~ と、If it had not been for ~ の2つは、「but for」または「without」で書き換えることができます。たとえば1例目を書き換えると、次のようになります。
But for (without) the snow, the plane could take off.
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